熊本県の産山村。
近くに黒川温泉など人気スポットが散在するため、ここを訪れる人は多くはありません。
が、私は大ファンです。
この連休に妻が来福していますが、東京の友人2人がご一緒。
一泊旅行の企画を事前に依頼されていましたが、自信を持って、産山村の宿「やまなみ」を中心にご提案、実現の運びとなりました。(昨年の夏休みに続き、2度目(再訪)となります。)
先に来福していた妻とともに、福岡空港にレンタカーでご友人をお迎え。
(午前中の雨もすっかり上がり、快晴!)
定刻通りの到着で無事合流、めざすは産山村ですが、道中いろいろと観光に立ち寄ります。
まずは、朝倉の「三連水車」へ。
2018年2月に妻と原鶴温泉に一泊旅行した時は三連水車はまだ修理中で水も流れていませんでした。
その後の様子を見てみたかったのと、「三連水車の里あさくら」が当日リニューアルオープンするというので、訪れてみました。
(「三連水車の里あさくら」。)
三連水車は、見事、以前の姿に戻って勢いよく動いていました。
(歴史を感じる三連水車、澄んだ水と青空が似合います。)
「三連水車の里あさくら」では、まだまだ柿(冷蔵柿)が売られています。
(立派で美味しそうな柿を妻とご友人がお土産用に購入。)
地元の「あまおう」の大きさとお値打ち感に、ご友人が驚いていました。
(博多で買うより更に安かったので、この旅のおやつに1パック購入。580円。)
そして、私はこの魅力的なジャムをお土産に買いました。
(朝倉産富有柿とあまおうのジャム。)
リニューアル特典でしょうか、1000円以上お買い上げの人にはもれなくお漬物のプレゼントが。
次は、日田の豆田町へ。
ちょうど、「天領日田おひなまつり」をやっているようですので、立ち寄ってみます。
その道中に、名物日田焼きそばの「想夫恋」(そうふれん)本店で昼食。
10分弱待ちましたが、座敷席でゆったり。
以前にはなかった「太もやし」を使ったバージョンも出ていましたが、焼きそばで1000円超えもどうかなということで、通常もやしに目玉焼きトッピング。
それでもいいお値段になりますが、日田と言えば焼きそば(でしょうか?)、旅の思い出に。
時々無性に食べたくなる美味しさ、ごちそうさまでした。
日田の一大観光地、「豆田町」。
永山城(旧丸山城)近くの駐車場は満車状態でしたが、無事入れることができました。
(このあたりの地名は城の旧名の「丸山」が残っています。)
永山城の城下町として江戸時代に築かれた豆田町は、当時、幕府直轄の拠点として長崎と並んで重要視されていたそうです。
駐車場から花月川を渡って街並みを散策します。
(最高の天気。風はやや冷たい。)
連休中ですが賑わっているというほどの人出ではなく、海外からの観光客もほぼ見ることもなく、やはり新型コロナウイルスの影響でしょうか。
醤油蔵にある「雛御殿」に初めて入ってみました。
入場料300円ですが、なかなかの見応え。
江戸時代享保年間の人形も数多く。
(時代時代によって表情が違います。)
こちらは、現代の新進の作家さんの作品。
(桜の樹の下、竹林の中、なぜか海岸。(笑))
好みは分かれると思いますが、「雛御殿」、一見の価値ありです。
(さすが醤油蔵、入口には醤油などが雛人形風に。)
豆田町、以前妻と原鶴温泉に来た時に足を延ばした時以来でしょうか、その時に買った梅酒や梨酒が今日も売っていて懐かしかったです。
さて、時間があれば、小国町の「鍋ケ滝」(裏見の滝)や阿蘇の「大観峰」に寄りたいところですが、「やまなみ」で夕食前に一風呂楽しもうと思うと、そろそろ宿へ向かった方がいい時刻です。
宿に向かって「やまなみハイウェイ」を快走していると、産山村に入ったとある地点で、初めて見る光景に遭遇。
(加藤清正公か?)
植木アートです、、、しかもおびただしい数、向こうの平原にも数え切れないくらい。
小ぢんまりとしたプレハブ風の店舗には、「千羽鶴鹿公園」とか「ヒゴタイフルーツ」と店名?が書かれていますが、どれが正式名称かは分かりません。(今日は営業していませんでした。)
ネットによると、トウモロコシの売店だそうで、そこの店主が作り続けているとか。
もはや産山村の観光名所と言っていいレベルに、4人とも大うけ。(笑)
思わぬ珍百景に出会いましたが、17時頃、産山温泉「奥阿蘇の宿 やまなみ」に到着。
(2度目なので迷うこともなくスムースに到着。)
何と、玄関前には馬が2頭。
もちろん有料ですが、近くの池山水源からの送迎や朝の散策に、予約すれば乗馬できるようです。
「日本秘湯を守る会」会員旅館、温泉のクオリティは言うまでもありません。
私たちは囲炉裏での夕食ですが、大広間(多分生活にも使われていると思います)には立派な雛飾りが。
とうもろこしが宿の何ヶ所かの軒先で干されています。
「これは何ですか?」と宿泊客に何度も聞かれるので、とある場所には説明書きが置かれています。(翌年の種を取るためだとか。)
部屋は2室、ご友人2名は夏休みに私たちが泊った露天風呂付の部屋、私たち夫婦は風呂なしの部屋です。
(障子越しの夕暮れのシルエットに心が洗われます。)
夕食前にさっそく温泉へ。
妻はご友人と温泉を楽しみますので、私は一人ではしご湯。(笑)
「やまなみ」には、露天風呂付の2部屋以外には、内湯&露天2つ、貸し切り湯3つありますが、今回の再訪で私は5つの温泉全部を楽しみました。
(上:内湯「かぼちゃ湯」、下:貸し切り湯。)
夏休みに来た時には熱気(暑気)としか感じなかった屋外の囲炉裏も、今の季節では、風呂上がりのちょうどいい休憩所。
夕食は囲炉裏の食事処(椅子席)のコースを予約しておきました。
囲炉裏端に乗り切らないほどの料理は全て産山村の食材、水は全て「池山水源」の水。
メインはイノシシ鍋でした。
(美味しかったぁ。)
食べ切れないくらいの料理でしたが、全品美味しかったです。
そして、今回発見したのは、この日本酒「産山村」がかなりイケること。
(冬季限定だから夏休みに来た時にはなかったのでしょうね。)
「鯉農法」という、田んぼに鯉の稚魚を放って虫を駆除する無農薬農法で作った酒米と池山水源の水で仕込まれた純米酒。
何かの時には是非購入したい美味しさで、超おススメです。(ネットではまだほとんど出回っていないみたいです。)
温泉、食事、宿の快適さ、今回も大満足でした。
翌朝、連日の快晴。
(宿の廊下の窓から。)
朝食は8時から。夕食の時も出ていましたが、名物「漬物バイキング」です。
(美味しいですよぉ。)
産山のお米を池山水源の水で炊いたご飯。
(最高です。)
生卵も付いていますが、さすがにこの鶏たちが産んだものではないでしょう。(笑)
(前回泊まった時もいた珍しい柄の鶏。小柄です。)
昨日飛ばした「大観峰」に行きたいので、出発は9時。
(木々でほとんど見えませんが、「やまなみ」の建物。今回もお世話になりました。)
「大観峰」に向かう前に、まずは産山村の観光を。
「池山水源」。
(「やまなみ」から車で数分。)
もちろん、私たち4人だけです。
水源、静かに湧出していました。
青空と深緑が水面に映って、それはそれは美しい。
豊富な湧出量を誇る池山水源、「やまなみ」はこの水を引いているらしく、蛇口から出る水もここの水。
朝一番の訪問客4人に、猫たちがお出迎え。
(まだ開いていないお店のベランダからは犬たちがこちらを見つめる、下の階のどこからかヤギの鳴き声、のどかなり。)
続いて、6kmほど走って、「扇棚田」。
もちろん、棚田は冬枯れモードですが、棚田好きのご友人にこの景色を見せることができて良かったです。
「大観峰」までは20分ちょっと。
夫婦で来た時はいつもここと売店をのぞいていただけでしたが、今回初めて「展望所」まで登ってみました。
売店の所からとは見える景色が一味も二味も違います。
(阿蘇が外輪山であることが体感できる大パノラマ。)
妻と「大観峰はここまで来ないとねぇ。」と顔を見合わせて思わず笑ってしまいました。
散策コースもあります。
展望所の一番❝先❞から見える景色。
「大観峰」に来たら「展望所」まで行きましょう、今回学びました。(笑)
「大観峰」を出発して、「阿蘇神社」に寄ってみましたが、何と、駐車場待ちの車が行列。
先に妻とご友人にお参りに行ってもらいました。
私は、どうにか車を入れて、ここから合掌。
楼門の再建が一歩一歩進んでいるように感じました。
それにしても、阿蘇が噴煙を上げています。
混み合う「阿蘇神社」を早々に出発して、次は、高森町の「上色見熊野座神社」へ。
以前(昨年8月)一人旅で来た時に感じたパワースポットへ、妻は初めてです。
10分程石の階段を上ります。
お参りして、、、
もうひとがんばりすると、巨岩の神域です。
「上色見熊野座神社」、こんなに人が来るとは思えない隠れスポットのはずですが、SNSででも有名になったのでしょうか。
拝殿方向を見下ろすと、なかなかの景色です。
「上色見熊野座神社」、再訪することができて良かったです。
次回来ることがあれば、一人旅の時に買ったお守りをお納めに持参せねば。
次は、ご友人からリクエストのあった「白川水源」です。
水源の入口のように「白川吉見神社」の鳥居があります。
「白川水源」への「協力金」100円を入れて入場、まずはお参りです。
水深が分からないくらい澄んだ水。
(息をのむ美しさとはこのことでしょうか。)
激流も絵になります。
産山村の「池山水源」は水汲み放題なのですが、「白川水源」はこんな商売をしているお店があります。
空のペットボトルを販売、、、何となく違和感があります。(ただ、このペットボトル、水を入れた後閉め切るとフタが市販の飲料のようにロックされるそうです。)
ラッキーストーンなる色とりどりの石を売る露店とか❝水晶館❞のような怪しげなお店もありますが、スルーして、地元の物産館に入りました。
妻と「これ、気になるなぁ。」と意見の一致を見て、お土産に購入。
(牛乳で希釈すればコーヒー牛乳に。(笑))
レジ横の冷蔵庫には「アベ牛乳」。
(「トマトコーラ」も気になりますが。(笑))
確か、一人旅の時、「道の駅阿蘇」で売っていたソフトクリームが「阿部牧場」の牛乳を使っていたと思うけど、その「アベ」か? (残念ながら私が食べたソフトは「竹原牧場」の牛乳でした。)
結構楽しいお土産物が売っていました。
駐車場までの道路には灰が薄っすら積もっていましたが、山の噴煙が結構近くに見えます。
さて、そろそろ福岡へ帰るのですが、ここでルートの選択です。
西に向かって熊本城へ立ち寄るか、北へ向かって昨日行けなかった「鍋ケ滝」に行くか、、、相談の結果、「鍋ケ滝」へ。
「鍋ケ滝」に着いてみると、新しい千円札の北里柴三郎さん推しになっていました。
記念写真コーナーには、くまモンと小国町のキャラ「おぐにん」。
夏休みに来た時にもこの2体、いたかなぁ、とブログの記事の写真を見てみると、いましたぁ。(笑)
滝へ。
滝が見える所まで下りてくると、妻が「夏に来た時よりも水量が多くて迫力があるね。」とのこと。
確かにその時の写真を見てみると、今回の方が水量が多いように見えます。
滝の裏を回って❝向こう岸❞まで歩いてみたポイントごとの景色はこんな感じです。
裏へ入る地点、水が最も激しく落ちている所。
裏へ入った所。
❝向こう岸❞へ出る手前の所。
❝向こう岸❞へ出てすぐの所。
❝向こう岸❞から滝を真正面に見た所。
ちなみに、岩がゴロゴロしていて、悠久の時間の中で、大規模な落石などがあったのだろうかと思わせる景色が周囲に広がっています。
滝を裏からぐるっと回ってみて、確かに水量は夏より多い気がしました。
そして、何より、水しぶきと、裏側の上から滴り落ちる水滴の多さに、結構濡れたので、水量の多さを身をもって感じました、、、冷たいっ。(笑)
福岡への道中は少し渋滞する所もありましたが、全体としてはスムースに帰着。
ご友人をホテルにお連れして、私たちも単身住まいで荷物を降ろし、レンタカーを返却。
落ち着いたところで、晩御飯兼飲み会はこちらで。
(私の東京勤務時代の同僚のみなさんが来福した時の二次会でもお連れした「だんじ」。)
いつ来ても安定感抜群の美味しさでした。
九州の日本酒や焼酎を楽しんでいただいて嬉しかったです。
お勧めしたホテルも気に入っていただいて良かったです。
一泊二日の産山村旅行、お疲れ様でした。
私は、「やまなみ」、また行きたいなぁと思った旅行でした。
東京へのお帰りの道中、お気を付けて!
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