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酔生夢死ってわけでもないけれど、、、日々雑感

「ホテル雅叙園東京」の「百段階段」と「渡風亭」

2023年02月14日 | アート・文化

ふるさと納税の返礼品で「ホテル雅叙園東京」に食事に行って来ました。食事ももちろん楽しみですが、セットになっている「百段階段」も興味津々です。

目黒駅を出て「行人坂」(ぎょうにんざか)をどんどん下って行きます。

(行きは下りなので歩きで。帰りは上りなので、ホテルの送迎バスで目黒駅に戻ります。(笑))

10分くらいでしょうか、到着。

(なかなかの規模です。)

来たことがある妻の案内でホテル内に進みます。

(驚きの立派さでした。)

車寄せの玄関から入ると、すぐに「百段階段」の受付がありますので、チケットを渡して入場。

(階段はどこだ?)

「百段階段」にはこのゴージャスエレベーターで3階まで上がります。

(どんだけ高さのあるエレベーター! しかも螺鈿細工です。)

中も「へぇ~」とうなる豪華さ。

(全面螺鈿細工が施されています。これはすごいです。)

スタートとなる階に到着。

(小さくて分かりづらいと思いますが、もうお雛様ディスプレイ。)

東京都指定有形文化財「百段階段」。「百段階段」は通称で、正式には「ホテル雅叙園東京」の前身「目黒雅叙園」の「3号館」。1935年(昭和10年)に建てられ、現存する唯一の木造建築です。

(平成21年(2009)3月、東京都の有形文化財に指定。)

これが見上げた景色です。

(天井絵が豪華。)

階段を上りながら右側に配されている部屋を見学していく感じです。

(概略図。ネットより拝借。)

計7部屋。宴会用です。概略図には書かれていませんが、「十畝の間」の向かいには左側唯一の施設、便所が設けられています。(一番上の「頂上の間」の宴会客はたいへんです。(笑))

では、部屋を見学させていただきます。

(お雛様ディスプレイ。背景の円棚の器は「鏑木商舗」の九谷焼の小皿です。)

こちらはまた別の部屋。柱など、装飾がすごい!

(この柱の彫刻がすごい。この部屋で宴会をやっても落ち着かないでしょうね。(笑))

近づいて見ると、人形の行列は「きつねの嫁入り」でした。

(説明書きには茨城県牛久市に「女化」(おなばけ)という町名があり、そこの伝承が「きつねの嫁入り」だとか。梅か桜か、ここだけ春が来たような。)

各部屋に入るとすぐに気が付きますが、とにかく豪華絢爛。それもそのはず、当時「目黒雅叙園」は「昭和の竜宮城」と呼ばれるほど豪華な装飾が特徴だったそうで、文化史で見ると、桃山風、日光東照宮の系列、歌舞伎などに見られる江戸文化などに属するもの。その「目黒雅叙園」の中でも「百段階段」は伝統的な美意識の最高到達点の装飾が施されているそうです。すごっ。

こちらは大小豪華な鞠たちでいっぱい。

(一番下の大きな鞠はバレーボールくらいの大きさ。)

床の間には何やらめでたい雰囲気の鞠が。

(愛媛県松山市の「姫てまり」という伝統工芸とのこと。赤が基調となっていますが、これは赤ちゃんを表わしていて、「赤子が丸々と育ちますように。」という願いが込められているそうです。)

部屋の窓。雰囲気がありますねぇ。

(欄干に肘をのせて酔い覚ましに、開けた窓から庭を見る、、、当時の景色が浮かぶようです。)

伝統工芸だけでなく、別の部屋では現代アートとのコラボも。

(アニメキャラのような絵画。)

別部屋。こちらは「日々福」という作品で、1月1日から12月31日まで366日分、一体一体表情が異なる猫たちが飾られています。

(最前列、よく見ると、左から12月27日、12月28日、12月29日の猫さん。自分の誕生日の猫はとぼけたオッサン顔でした。(笑))

別部屋。瓦の材質のようなもので、不気味な猫と兎の像。

(「猫鬼」と「兎神」だったかな。どっちにしても不気味。)

いよいよ頂上に近づいて来ました。

(「百段階段」ですが、段数はどうやら99段のようです。「99」が一段転がり落ちて「98」と重なってしまっていました。(笑))

「頂上の間」。

(「頂上の間」はこれまでの部屋と違って結構質素な印象でした。そのせいか、展示も質素。(笑))

「百段階段」、結構見応えがあります。妻によると、季節季節で展示を替えているとのことで、リピーターも多いそうです。あとで知ったことですが、木造の階段ですが、全くきしむこともなく❝足下安定❞と思ったら、厚さ約5cmのケヤキ材を使っているそうです。ケヤキと言えば硬い木材として有名ですが、お値段も高級。階段そのものも豪華な「百段階段」でした。

さて、「百段階段」の見学は以上ですが、ホテル内の食事処「渡風亭」のランチの予約時刻までまだ時間がありますので、ホテル内を見学。

(すごっ。)

このカーブを抜けると、ここに出ます。

(何だこれはっ。これから竜宮城に入るのか、、、。)

中庭(?)には滝もあります。

(この滝、特に名前はないみたい。)

滝の裏側に散策路が通じていて、❝裏見の滝❞構造となっています。

(熊本県小国の「鍋ヶ滝」以来の❝裏見の滝❞。(笑))

まだ時間があるので、広大なロビーに置かれた野点の和風ベンチに座って休憩。

(ここが「渡風亭」。和風ベンチがちょうどいい所にありました。)

ちょっと早めに入れてくれるのかと思ったら、予約時刻まで入れてくれませんが、和風ベンチに座っていると「お待たせしました。どうぞこちらへ。」と迎えに来てくれました。

(通された部屋。広角で写メしたのでちょっと魚眼レンズ風に見えます。)

ふるさと納税の返礼品は「特選会席」のコースのようです。

(ワンドリンク付きとは知らなかったのでちょっと得した気分。)

先付、焼肴、煮物が一盛りで出てきました。

(写真には写っていませんが、同時に出てきた造りが手前に置かれています。)

揚げ物はワカサギのフライ。これがうまかった!

(これまた写真に写っていませんが、手前の小皿にはソース、ケチャップにハーブを加えた特製ソースがあります。)

造り、椀盛、ご飯(筍ご飯)、甘味。

(彩りがいいですねぇ。)

「渡風亭」、一流ホテルの和食処なのできっと格式も高いのだろうと思いますが、ちょっとしたハプニング続きで、妻と笑いをこらえるのがたいへんだった楽しい食事会でした。(お給仕の方がかなりご高齢で、握力が衰えているのか、料理を出すのがたいへん。最後は、デザートの盆がもう少しで私にぶちまけられるところでした。(笑))

 

「ホテル雅叙園東京」の「百段階段」と「渡風亭」。暖かい日曜日の楽しいひと時でした。

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