54歳からの欧州一人旅と日々をつれづれに

思いつくまま時、場所を選ばず綴ります。

富士見案内

2009-03-14 15:00:08 | 富士見

諏訪郡富士見町は標高約950m 冬はー15度にもなる
中央線鈍行で高尾からは甲府が中間位→…八ヶ岳→信濃境→富士見
すずらんの里→青柳→茅野→上諏訪→下諏訪→…塩尻・松本となる(高尾→富士見約2時間40分)
特急「あずさ」も1日に下り5本、上り6本が富士見に停車する(新宿まで2時間)
料金はJRのジパングに加入して3割引だから鈍行なら往復3520円 

富士見駅に着くと「アララギ派」の歌碑の拓本が目に入る 
駅前は閑散としている 正面に入笠山が  商店街といえる通りはない
駅から歩いて20分の範囲に農協、西友、Jマートあり(駅そばで産直野菜が買えないのが残念)
駅すぐに充実した図書館がある(私がこの地に別荘を決めたのもこの魅力)
役場からは富士山も良く見える、富士見高原病院も近い

車なら調布から2時間で行けるが須玉あたりで高速を下り20号線を寄り道して行く
(清春芸術村、清里、道の駅など…)


左写真 ヒノキ防風林の南に、わが別荘あり、2軒燐りに井伏鱒二の別荘現存
昭和初期、政財界人の別荘が多くあったとか
写真左2枚は別荘後ろ高台公園から 
写真右2枚は別荘庭からの富士山と八ヶ岳 (08.12写)


富士見の文化
アララギ派 
短歌革新運動を正岡子規から継承した伊藤左千夫が東京で活躍していた頃、
諏訪では島木赤彦を中心とし短歌活動が活発化
明治37年上諏訪の短歌会で志の通じた左千夫、赤彦の二人は、その後も親交を温め、
41年富士見の油屋短歌会が実現。これを期に「アララギ」として左千夫が主宰
その後、長塚節、斉藤茂吉、中村憲吉、土屋文明らへ続く
左千夫がこのすばらしい自然景観を讃え、公園の設計を提案して出来た公園
現富士見公園には左千夫、赤彦、茂吉などの歌碑が残されている

富士見高原病院
堀辰雄の「風立ちぬ」は、ここで婚約者とともに過ごした日々が綴られた
久米正雄の「月よりの使者」は映画化
竹久夢二は結核に苦しんだ晩年入院し、ここで生涯を終えた

富士見高原を舞台にした作品を残した文人
田山花袋、宇野浩二、田宮寅彦、唐木順三、井伏鱒二、尾崎喜八…

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