肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

Alinia ニタゾキサナイド nitazoxanide NTZ について

2010年02月13日 | 学会研究会報告新聞記事など
投与方法が、最初にAliniaを単独で4週から12週のんでから、ペグインターフェロンリバビリン併用療法を行ったりの、治験が行われています。4週と12週の先行投与では差がないようで、4週間先に飲んでから、併用療法を行うパターンになりそうです。
効果は、80%のSVR率が期待できそうだという発表もありますが、効果を高めると言うより、再燃を減らすという、ウイルスの陰性化を持続させる力が強い可能性が有りそうと言うことのようです。

早く日本で治験が出来るようになって欲しいです。

B型、AB型女性は貧血になりにくい

2010年02月13日 | 学会研究会報告新聞記事など
B型、AB型女性は貧血になりにくい 「A」「O」より21%少なく 東大と理研 2010年2月8日 提供:毎日新聞社
と言う記事がありました。これ、リバビリンの貧血にも当てはまるのかなあ。効果にも影響してるのかなあ。だとしたら、患者さんに応じて予防策とかできたらいいんだけど。

記事内容は以下です。
 ◇患者21%少なく

 B型とAB型の女性はA型とO型の女性に比べて貧血になりにくい--。東京大と理化学研究所のチームが実施した約1万5000人の遺伝子解析で、こんな体質の違いが明らかになった。肝機能の状態を示すγGTPや痛風につながる尿酸など、健康診断でおなじみの検査値を左右する体質の違いにかかわる46の遺伝子型も特定。成果は8日、科学誌ネイチャー・ジェネティクス(電子版)に掲載された。

 生活習慣病へのかかりやすさや薬の効き目には個人差がある。30億塩基対からなるヒトのDNAには、関連遺伝子の塩基配列の一部が入れ替わったスニップ(SNP)と呼ばれる場所が1000万カ所あるとされ、個人差を生んでいる。

 理研ゲノム医科学研究センターの鎌谷直之・副センター長らは高性能計算機を使い、10種類の病気の患者1万4700人の遺伝子データを調べて解析したところ、46のSNPがγGTPや尿酸のほか、赤血球、白血球、血小板など代表的な血液検査項目の値に影響することを新たに突き止めた。

 このうち、赤血球のデータと血液型の関係を見てみると、B型とAB型の女性はA型とO型の女性に比べて貧血の患者数が21%少なかった。B型かAB型になる遺伝子上にSNPがある人は血色素量(Hb、ヘモグロビン)が増え、貧血を減らすと考えられた。

 チームの松田浩一・東京大医科学研究所准教授は「健康診断では各項目に標準値があるが、本来は遺伝的な個性を考慮して個々人の標準値を決めるべきで、それが今回裏付けられた」と話す。