肝臓病と共に生きる人たちを応援します

肝臓友の会との関わりで成長した肝臓専門医のブログです。2017.2.12より新規開始しました。

道庁の特定新患グループの方に会ってきました。

2009年12月04日 | 肝炎救済に関連して
肝炎友の会はるにれ会2名、肝がん検診団2名で道庁の保健福祉部 医療政策薬務課の担当の方と話をしてきました。最初は、現状の制度が出来てそれを維持する姿勢や、国の助成制度ができてきたら、その余裕がでた分は他に回してくれるような感じがしましたが、発言としてはっきりするものではありません。

後で道議のかたから、今回対応は道民の声を聞くってスタイルとのことで予算的に事務方が明言することはないですということでした。なるほどと納得。

内容として聞けたことは、最低限既存の仕組みが維持できることを目標としてるニュアンス。国の助成が加わって、例年より残ったお金を切られた人たちに助成枠を広げる議論をするという雰囲気は感じられませんでした。でも、道民が喜ぶ仕組みを作りたいと思っているのは確かですよねと繰り返し話してきました。

なんとか、事務方が、そういう予算が取れるように、世論を盛り上げることをしたいと知恵を貸して欲しいと話はしたのですが、具体的なアドバイスはありません。でも、学会としてインパクトのあるエビデンスがでれば、それが加わることはあり得るだろうと。事務方がやりやすくなるような肝炎の対策が出来て良かったと胸をはって全国に言えるようなものを是非作っていきたいのでと繰り返してきました。

あと、医療講演などの啓発活動も予算を確保していくのでそちらはどんどんやっていってくださいと言うことでした。
切られた人たちの定期検査だけでも出来るような仕組みを作れませんかときいたところ、健診のはなしになると、健康安全室が対応することになると話していましたが、治療後の検診になるので、これは、医療政策薬務課の担当になるのではないでしょうかと指摘して、そうですねえって感じでした。

事務方の対応なので、責任のある発言は、予算組などがまだ形になっていない段階で無理なのはよくわかりましたが、道議で予算が獲得できるような、材料を作りたいと繰り返し相談していきたいと思いました。

現在、ウイルス肝炎の進行予防対策で、助成制度の他に道が取り組んでるのは療養手帳ですが、これも、道が予算を使うようなものではなく、製薬会社などがやってくれるようなことをわざわざ道が負担しなくても良かったのに、その分、患者さんの検査などの負担軽減に使って欲しいと話してきました。もちろん額が全然違うのでしょうけど。
最後には、対応してくれた方にも笑顔が見えてきたので、なんとかみんなでいいシステムを作りたいって思えるようにしていきたいです。
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