本来、日本国内の道路事情を考えれば「バイクは250cc」もあれば十分役を果たしてくれますが、
世のオートバイ好きが、それ以上を望むのは、乗り物という実用性とは違う「趣味性が高い物」であることが要因にあるからですよね。
96年から大型免許が教習所で簡単に取得出来るようになり、
90年代後半あたりからメーカーも「大型バイクに力」を入れてきていますから、
好きなバイク、乗りたいバイクはどんどん大型バイクへと移行していますし、
バイク好きなら、それに乗りたい欲求は当然生まれてくるものです。
結局、バイクを趣味のものと考えれば「不要とか必要」とかに当てはまらないってことだからですよね。
しかし、その反面、実際に「手に入れて乗る」となるとライダーの中には「スキルを完全にオーバー」して、
とても「危険な乗り物」に変身してしまってることも事実あります。
クルマと違い「身体全部を使って乗る」バイクはパワーコントロールやバランスコントロールがとてもキーポイントになります。
そうなると当然、クルマ以上の「運転技術が重要」になってきます。
これは、オートバイに乗ったことがある人なら誰だって分かる話ですよね。(笑)
しかし現状、大型免許さえあれば、どんな初心者でも突然「200psあるバイク」に乗れます。
危険回避を含め十分に乗りこなせるライダーなら問題ないですが、
いつどうなってもおかしくない状況で乗ってるライダーは、そこに関して今一度バイクを「考え直す必要」があると思いませんか?
リッター系のスーパースポーツや、大型ツアラー、デュアルバーパスなど、
国産バイクでも逆輸入車なら、数多くのバイクが200psという驚異的なパワーを持っています。
以前にも書きましたがバイクの最高出力が80psあれば、運転感覚として300ps以上あるスポーツカーに相当します。
そうなると200psあるバイクの場合、クルマでいう1.000psに相当する訳ですから、
どう考えても「強烈なドラッグマシン」に乗ってることになってしまいます。
お判りの通り、はなっから絶対に乗りこなせる訳がないですよね。(笑)
結局、それ相当の場所に行かないと全てを使う事は出来ませんし、
ほとんどが、一度も使うことのない「パワーという貯金」となってしまいます。
そんな乗り方で、本当にバイクの運転が楽しいはずがないですよね。
オートバイってのは「最高峰だから楽しい」ってことじゃないです。
乗りこなる範囲で鋭い走りも可能なのが自分にあったバイクだとボクは考えます。
強烈なトルクがあるからって、ひたすら3速、4速にホールドしたまま、ずっと走ってて本当に楽しいですか?(笑)
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