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危険が満載!ホンダ・NS250R。(番外編vol.828)

2016-02-04 08:23:37 | 日記

ホンダの本格的な2ストレーサーとして登場した「NS250R」です。

新開発のV型エンジンだったこともあり問題を多く抱えた「MVX250F」の後継モデルとして登場します。

販売開始は1984年からで、生産終了は1986年に登場する「NSR250」まで。

新機能が多く搭載されており、擬似的可変システムの排気デバイス「ATAC」や、

急ブレーキ時のフロントフォークの減衰力調整機構「TRAC」などが標準装備されていました。

アルミフレームが採用されてて、見た目も一気にレーサーぽい感じになりましたし、

当時、最先端だったスズキ「RG250Γ」と比べても遜色ないものでした。

ただ、あまりの速さに対してタイヤ性能やブレーキ系が弱く、

峠仲間の間では「乗ればすぐに死ねる」なんてことも言われていました。

かつてはカワサキの「マッハ」シリーズでも言われていたようですが、

ボクの時代ではこの「NS250R」でしたね。(笑)

また、16インチのタイヤサイズは切り込みが鋭すぎて高速コーナーでのコントロールがとても難しく、

初心者がいきなり飛ばすとかなり危険なものとされていました。

とにかく回転数がパワーバンドに入ったあたりから極端に加速し、

マイルド感が全くなく、神経質なエンジンだったようです。

で、そのエンジンですが、水冷式2ストV型2気筒クランクケースリードバルブで排気量は249cc。

最高出力が45psで6速MT、機械式キャブとの組み合わせです。

ガソリンタンク容量は19リットルで市街地での平均燃費が約18km。

1回での給油で走れる航続距離が約342kmという計算になります。

タイヤサイズはフロント100/90-16 54S、リア110/90-17 60S。

姉妹車にカウルレスの「NS250F」があり、こちらはスチールフレームが使われていました。

先代の「MVX250F」にあったエンジンの焼きつきを防ぐため、

燃焼効率をやや緩くしたため、オイルの吹き散りが激しく、ちょっと止めておいただけでも、

路面にオイルが滴る現象があり問題とされていました。

しっかりとしたメンテナンスをしないと、かぶりも激しかったんですよね。

今考えると、まだまだ発展途上中のバイクだったと言えるかもしれません。

中古市場を見ると程度の良いもので約50万円あたり。

登場からすでに30年以上経っていますし、理解のある人でないと購入はオススメできません。

あえて、いばらの道を選ぶ人にのみオススメの1台ですね!(笑)





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