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スズキの中型250ccスポーツツアラー、スズキ・アクロス。(番外編vol.3290)

2022-06-22 00:19:46 | 日記

1980年代の後期から1990年代初期の頃って、まだまだ中型「レーサーレプリカ」が一番人気であり、それを追従する次のムーブメント「ネオクラッシック」も、徐々に数が増えつつあった時代にあって、

それ以外のオートバイに関しては、結局、出しては見ても「泣かず飛ばず」なモノになってしまう状況で、まさにそれにバッチリ該当する中の1台が、このスズキ「アクロス」だったりします。(笑)

いわゆるジャンルで言うところの、中型「スポーツツアラー」だったのですが、なぜか明暗を分けるカタチで同年に登場したカワサキ「ZZR250」と正反対の道を辿ることとなります。

で、その登場は共に、1990年からで「アクロス」に関しては、最終モデルで1998年まで生産されることとなります。

逆に、兄貴分の「ZZR400」や「ZZR1100」など「ZZR」シリーズとして、そこそこの人気モデルとなったカワサキ「ZZR250」は新しい排気ガス規制が起こる2008年まで生産される事となります。

この差は、間違いなくそれまでの経緯(歴史)にあり、カワサキに関してはそれ以前から地道に「スポーツツアラー」を輩出しており250ccクラスに関しても「GPZ250R」から「GPX250R」などがあり、

最終的にこの「ZZR250」の登場となったのに対しスズキ「アクロス」場合は、いきなり登場した状況だったので、ある意味「魅力不足」だった事が考えられます。

しかも1993年モデル以降に関しては、ほぼ何の仕様変更も行われておらず、結果としては惰性(だせい)で残りの5年間を過ごす事となります。

で、この「アクロス」の詳細なスペックを見てみますと、エンジンは当時のレーサレプリカ「GSX-R250」からの流用で水冷式4スト並列4気筒DOHC4バルブを搭載しており排気量は248cc、

最高出力が45psで、最大トルクは2.7kgとなっていました、もちろんツアラー仕様として中低速にトルクを配置し、高回転ではあったものの乗り味はマイルドになっていました。

また面白い構造で、本当のガソリンタンクはシート下に配置されており、見た目のガソリンタンクはダミーで、代わりにヘルメットが収まる収納庫と工夫がなされていました。

さらに、多くの積載を考慮して各所にフックが設けられており、とにかく使い勝手の良いオートバイと言う設計になっていた様です。

ただ残念ながら、この時代は今と違い「ツーリング」が主流となっていなかったので、この手の「スポーツツアラー」は非常に限られた方にのみに受け入れられてた経緯でもありました。

もし、今、この4スト4気筒エンジンを搭載し45psのパワーと電子制御を駆使したモデルが、スズキから登場したなら「物凄い話題と人気」を得る可能性がありそうですけど…。(笑)

そう考えれば、もしかしたら登場した「時代が悪かった」とも言えるかも知れないですね。(笑)

また余談ですが、スズキと言うメーカーは昔から「試験的な車両」を多く登場させる傾向があり、成功すればヒット商品となり、失敗すれば一瞬の販売期間で終わると言う「独特の思想」を持っています。

これが、良いとか悪とかではなく、常に「攻めの姿勢」である事からスズキファンも多い分、逆にアンチもいる為、実はよく観ればとても優れたオートバイであっても中には、

スズキと言うブランドイメージだけで、受け入れられなかっりする車両もあったりします。

個人的な意見ですが、もしかすると、この「アクロス」もそうでライバルの「ZZR250」が2気筒エンジンにも関わらず、ツアラーとして売れた事を知れば「売れててもおかしくなかった」気もします。(笑)

まあ、たられば話はこれくらいにして、最後に恒例の中古市場を見てみますと、大体安いもので35万円あたりから、高いものでも50万円前後で取引されています。

250ccで4気筒エンジンを搭載した車両としては結構お安いですよね。ただ8年間も売られた割に球数は劇的に少なく、状態の良し悪しに関わらず見つけるだけでも一苦労ありそうです。

さてそんなスズキの「アクロス」ですが、ツーリングが主流となってる現在にあって、これから乗るには非常に「条件の良いバイク」じゃないかって思うのですが、いかがなものでしょう!(笑)




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