まずこの「MVアグスタ」と言うメーカーが「どんなオートバイメーカーなのか?」を説明しないといけない感じなので、
まずはここからお話を始めますが「MVアグスタ」はイタリアの老舗メーカーで、航空機メーカーとしてスタートした企業です。
現在でもヘリコプターを製造しており、企業としてはイタリア国内でも大手なんですよね。
また、本格的にオートバイ産業に乗り出したのが第二次世界大戦直後の1945年からで、
会社の正式名称は「メカニカ・ヴェルゲーラ・アグスタ:ヴェルゲーラ」と言います。
初期からヨーロッパで盛んに開催されてたオートバイレースに参戦し、1950年代からはワールドグランプリである「WGP」にも参戦を開始します。
また早い時点で、ほぼ全ての排気量クラスにエントリーしており、最高峰の500ccにもオリジナルマシンを投入していました。
さらに戦績も素晴らしく60年代から70年代初期のかけての最盛期にはあの有名な「ジャコモ・アゴスチーニ選手」を筆頭に、
世界シリーズで13回のワールドチャンピオンに輝いており、当時ライバルとして戦っていた日本のホンダやヤマハを凌ぐ勢いを持っていたんですよね。
しかし70年代の後半に差し掛かると一気に日本製のオートバイが頭角を表すと共に、王者の座を譲るカタチとなり、
同時に経営不信から航空機の一本化、オートバイ部門とレース部門を解体すると発表されてしまいます。
これで1度オートバイ業界から手を引く事で、80年代からオートバイに関心を持つボク世代にはあまり馴染みがないメーカーとなってしまいます。
しかし、90年代に入ってから「カジバ」と言うメーカーが「MVアグスタ」ブランドを再生する方向で動き出し、
1999年、ついに750ccモデルの「F4セリエオロ 750」を発表します。
このモデルは当時「走る宝石」と称賛され「MVアグスタ」の名前を一躍世に知らしめる事となります。
ただ、この時代ってオートバイ氷河期に突入してた日本では、あまり雑誌などで紹介されてこなかった事もあり、
現在のオートバイ好きの全てが「MVアグスタ」をよく知ってると言う状況でないのが現状じゃないでしょうか。(笑)
で、今日の「F4」ですが、登場が2010年からで、初期モデルの「F4セリエオロ 750」から言うと2世代目にあたるモデルとなります。
ネームをシンプルにした事や排気量を拡大した事が大きな変化で、エンジンは水冷式4スト並列4気筒DOHC4バルブを搭載しており、
排気量は998cc、最高出力が186psで最大トルクは11.4kgでした。なかなかのスペックですよね。(笑)
また2013年に一度マイナーチェンジが行われており、エンジンの高回転型や細かな電子制御システムが盛り込まれるようになります。
最終モデルが2015年までで、その後に関しては「F4」と言う名称な無くなり3気筒エンジンを搭載した「SUPERVELOCE AGO」や、
スポーツネイキッド(ストリートファイター)系に属する「BRUTALE 1000 NÜRBURGRING」、
さらにスーパースポーツ(SS)の800ccモデルとなる「F3 RR」などにそのポジションを譲る事となります。
ただ、現在でもこの「F4」は名機とされており、知る人は知る中で「MVアグスタ」と言えば「F4」であると言われています。
それだけ代表的なオートバイだと言う事ですね!(笑)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます