オーストリアのオートバイメーカーである「KTM」は2000年代初頭までモトクロス系のバイクを中心に需要を高めた有名メーカーですが、
2000年代を越えてから、ついに市販でオンロード仕様の「スポーツバイク」にも開発の手を伸ばし始め、
まず、最初に登場させたのが、この大型リッタースポーツに属する「KTM 1190 RC8」だったりします。
現在、日本でも人気を高めてるあの「DUKE」シリーズより3年も早く登場しており、
初期モデルの登場が2008年からで、最終モデルが2010年まで、
また、2世代目として登場した「1190 RC8-R」シリーズが2010年に引き継ぐカタチとなり、最終的には2013年まで生産されていました。
この事で、それまで「オフ車の強いイメージ」から、現在の「KTMブランド」の印象を高めた功労者でもありました。
残念ながら、結果的には短命に終わった感がありますが、個人的には今でも「魅力的な1台」だと感ますね。(笑)
さらに、見た目がとても「印象的なデザイン」で、かなりソリッドな「くさび形」のフォルムを持っています。
現在売られてる人気の「DUKE」シリーズも、国産メーカーと違い誰が見て直ぐにそれと分かるデザインをしていますし、
とても「KTM」らしいと言う、植え付けをしてるあたりは個人的にとても好感が持てます。
で、エンジンは水冷式4ストV型2気筒DOHC4バルブが搭載されており、排気量は1148ccで最高出力が175ps、最大トルクは12.7kg。
またシート高が低く、ハンドルはセパハンですがSS車の中では比較的「ポジションは楽」な体勢を保つ事ができます。
で、開発の動機ですが、メーカーコンセプトとしては国際レースにワークス体制をとって参戦すると言うより、
イタリアのメーカー「ドゥカティ」から販売されてた「スーパースポーツシリーズ」のライバル車として、
開発された経緯があったりします。
実際にはドイツの国内「スーパーバイク選手権」にエントリーし「マニファクチャラーズ」タイトルを獲得、
そのポテンシャルの高さを見せつけていましたし、
日本でも2014年の鈴鹿8時間耐久レースにHAMAGUCHIレーシングチームがこの「1190 RC8-R」を持ち込んで戦ったりしてました。
また中古市場を見てみますとやはり球数は少なく、かなり粘り強く探さないと上物は見つからない感じで、
もしあれば100万円〜150万円あたりで取引されている様です。
とにかく個性的なデザインにリッターオーバーのV型2気筒エンジンは、誰とも「被らない良さ」があります。
もちろん「KTM」の正規代理店は全国に展開されていますから、もしパーツの補充を必要とする事があっても、
在庫部品はちゃんとある様です。
どこから見ても異色のスーパースポーツ(SS)である「KTM 1190 RC8」ですが、魅力的に感じてるのはボクだけでしょうか!(笑)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます