
モータースポーツの世界で食って行くには「プロと呼ばれる存在」にならないといけない訳ですが、
一体どうしたらそうなれるのか?
その実態って意外に一般の人には「よく分からない世界」だったりしますよね。
そこで今日はボクが、かつてサーキット通いをして時期に「本気でプロを目指してた人」に聞いた話や、
そのサポートや関係者をしてた人に聞いた話を総合して語らして頂きたいと思います。(笑)
で、まず最初の第一歩はサーキットを走って「ライセンスを取得」するところから始まる感じです。
実はボクも持ってるんですが「MFJ公認ロードライセンス」と言うものを取得する必要があるんですよね。
これは講習会の受講とサーキットを3時間以上走行すれば誰でも取得出来るサーキットの免許証みたいなものです。
これを取得すると「地方選手権」や「公認協議会」や「耐久レース(鈴鹿4時間など)」に出場する資格を得ることが出来ます。
オートバイだと各地で開催されてる「ST600」「ST1000」の地方選手権などが現在では登竜門だったりします。
ここで「良い成績」を収めると各サーキットが発行してる「国際A級ライセンス」を取得することが出来ます。
この時点まで駆け上ることが出来るライダーは、かなり限られており「才能ある一部のライダー」のみになります。
また、ここまで登ると必然的に「微細なスポンサー」が付く様になります。
ヘルメット、ツナギ、オートバイのパーツメーカーや、まれに運良く支援者が現れればその企業であったりジャンルは様々です。
しかし、実際レースを続けるにあたっては「ほぼ自腹」で行う状況なので、これだけだと全く食ってはいけません。
で、次に必要なのは「チームに所属」する事です。
それまで個人でやってたりオートバイ屋さんを通じて活動してたスタイルから「所属ライダー」になる訳です。
実は全国にはたくさんの名門チームが存在しており、その何処かに潜り込めれば超ラッキーです。
また「相当才能がある場合」は突然オートバイメーカーが運営してる「ワークス」に所属出来る可能性もあります。
ここまで来ると、いわゆる「プロ」と言う肩書きが付きます。
チームや契約内容によって異なりますが名門チームだと「従業員」として雇われレースをするって形が割に一般的です。
で、最大のポイントは、やっと自腹でレースをしなくて済む環境になるって事です。
ただ、プロとして収入がどの程度あるかは、そのチームとの契約内容によりけりです。
仮に「ワークス」入りを果たすことが出来れば突然「高額な契約金」をもらう事が出来ますから他で働く必要はなくなります。
ただし「ワークス」の場合は「年契約が基本」なのでクビになればそれで終わりです。
才能があれば契約期間が延長され高い収益を得れるので、
ここでよくやるのが自分のブランドやオートバイショップを経営する方向に向かうパターンが多いらしいです。
確かに現役を引退したプロライダーが、その知名度でショップを営んでるってのは良くある話ですよね。
また世界を狙うレベルの人は「ワークス」から世界レベルの「スーパーワークス」に迎え入れられるチャンスが必要です。
国内の「ワークス」と海外の「スーパーワークス」は同じワークスでも組織レベルが全く違います。
要するに国内の「ヤマハ・ワークス」と、ヨーロッパの「ヤマハ・ワークス」は同じであって同じじゃないって事です。
さらに、ここで大きく影響するのがライダーを支援する「スポンサー」です。
良くも悪くも大金をもたらすスポンサーが付いてるライダーが「優先的にチーム入り出来る」って仕組みなんですよね。
おっと、長々なりそうなのでお話は以上です。
ちょっと雑な流れですが「プロになる道」はこんな感じらしいです。(笑)
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