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90年代初頭の大型レーサー、カワサキ・ZX-9R。(番外編vol.3433)

2022-11-23 01:20:07 | 日記

1990年代初頭の国内って、まだまだ「中型バイクを中心」に販売が展開されていましたが「海外輸出向け」や「世界スーパーバイク選手権」などによるレースを念頭におくことで、

もちろん各社とも「大型バイクのレーサーモデル」自体は継続して開発されていました。また、1992年に登場した次世代型のモデルのホンダ「CBR900Rファイヤーブレード’」を

切っ掛けに、カワサキからも1994年にこの「ZX-9R」を登場させる事となります。ただし基本的には大型バイクを使ったレースって、当時、4気筒なら750cc、2気筒なら1.000cc

までと定められていた為、基本的にそれ以外の大型排気量は「一般公道向け」となっていました。なので車両としては当時の「ZXR750」同様に「レーサーレプリカ」ではあるのですが、

この「ZX-9R」をレースに使うことはできませんでした。ただ、カワサキとしてはちょうど10年前に登場した「GSZ900Rニンジャ」の復刻的な意味合いも含まれていたので、

あえて900ccモデルを登場させたと言う経緯もあった様です。また、カワサキの大型バイクとしてはスポーツツアラーの「ZZR1100」があり、この「ZX-9R」を国内で所有してても

その用途が掴みづらく、やはり販売自体はあくまで海外中心といった感じではありました。ただ、1996年に「免許制度が改正」され大型バイクの免許が教習所で取得可能になった事を

切っ掛けに、少しづつ大排気量のオートバイが国内でも注目される様になってきます。いわゆる、中年のおやじによる「返り咲きライダー」たちが、憧れのハーレーダビットソンに乗ると

言った流れが、ムーブメントとして起こり始めた切っ掛けとなるのですが、世間の状況的には逆にそれまで売れてた中型バイクが徐々に売れない状況になり、悲しいオートバイ氷河期へと

向かっていたことは間違いなかったと思います。話を戻してこの「ZX-9R」ですが、結果的には2002年まで生産されていましたが、2000年を超えたあたりからレースのレギュレーションが

変更され、4気筒なら1.000cc、2気筒なら1.200ccとなったため、翌年には「ZX-10R」へと進化を遂げる事となっていきます。当時を振り返ると結局、大型バイクの900ccモデルって、

中途半端な時代だったと言えますし、その所有する意味を見出すことが難しかった事も振り返ると言える気がしますね(笑)。今なら「ツーリング」と言ったハッキリした目的がありますが、

この頃って、そこまでの考えに至らなかった時代だったんですね。で、この「ZX-9R」の詳細なスペックを見てみますと、まずエンジンは新開発の水冷式4スト並列4気筒DOHC4バルブで、

正確な排気量が899cc、最高出力は139psで、最大トルクが9.8kgとなっています。この数値なら現在でも十分なポテンシャルを持ってると言えますよね。またフレームはアルミ製の

ペリメター式(2つのアルミパイプを繋げた仕組み)で、スイングアームもアルミ製、ラジアルマウンドでは無いものの強固なブレーキシステムに、倒立フォーク、カーボンのサイレンサー、

ホイールサイズは前後とも17インチで、機械式キャブレターが装備されていました。また車重は乾燥重量で186kg、ガソリンタンク容量が19リットルで、市街地での平均燃費が大体17km、

計算しますと満タンからの航続距離が約323kmと言う計算になります。で、最後に現在の中古市場を見てみますと、大体安いもので30万円あたりから、高いものでも70万円前後で、

取引される様です。やはり「ZX-10R」がスーパースポーツの主軸で人気モデルとなってるだけに、残念ながら900ccモデルの「ZX-9R」は、かなり安く売られています。

ただ逆に十分なスペックを誇っていますし、とにかく安いですから予算の限られた方にはお勧めの1台だと言えます。さて、今日はそんな「ZX-9R」でしたが、いかがだったでしょう!(笑)






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