オートバイの単気筒やハーレーに多くあるのがキックスタート。
いわゆるボタン一発の、セルスターターが無いタイプのバイクです。
他に2スト系もありますが、こっちは特にコツを知らなくてもエンジンは簡単にかかりますし、
押しがけでもエンジンは直ぐにかかってくれます。
厄介なのは、ある程度の排気量を持った「4スト」バイクです。
ヤマハ「SR400」の場合は「デコンプ・レバー」というものが付いてて、
それを引くことで適正なキックタイミングを教えてくれます。
中には「自動デコンプ」が付いてるものもありますが、
残念なことに「何も付いてない」車両も結構あったりします。(笑)
キックスタートしか付いていないバイクの場合、エンジンをかける時にある程度のコツが必要になります。
ただ、闇雲に蹴ってもエンジンは、なかなかかからないんですよね。
コツはエンジン内のピストンが一番高い位置に来た時に蹴ることです。
と言ってもエンジンの中を見ながらという訳にはいかないので、
キックレバーの「当たり」という感覚を感じる必要があります。
何度か軽く下へ押し下げて、硬くなったり引っかかった感じを受けたらそこがタイミングです。
そこで思いっきり蹴り込んでやればかかります。
上手くいかなくても、何度かこの動作を行えば大丈夫。
インジェクションでない機械式キャブの場合は、チョークを引くことを忘れずに。(笑)
ただし、チョークを引いたら絶対スロットルは回さないこと。
エンジンがかぶってしまいますからね。
これがコツです。
ピストンが「上から下へ下がる力」が重要ということです。
シリンダー内の途中や下に下がった状態でいくら蹴っても、たいして動力が伝わらずかかりません。
要するに動力が一番かかる「一番上」の状態がベストという原理です。
理屈はとても簡単ですが、初心者にはなかなか難しいことだったります。
とにかくキックスタートにはコツがあることを知っておくことですね!(笑)