石巻市の東部に位置する稲井地区は,冬季に季節風の影響を受けにくく,比較的温暖で冬の訪れが他より遅いため,年内における冬春野菜の作業は通常よりゆっくり進められます。特にそらまめに関しては,は種作業の県内標準が10月上~中旬であるのに対し,稲井地区では11月初めに行われています。
先頃開催された,稲井地区園芸生産組合のそらまめの現地検討会では,生産者11名が全員のほ場を巡り生育状況を確認しました。分枝の本数も株当たり7~8本に整理されており,病害虫の発生もほとんど見られませんでした。普及センターからは,は種が遅いにもかかわらず,いずれのほ場もこの時期としては申し分のない生育を示していることを報告し,今後の管理について指導しました。
最近では,地域内においてニホンジカによる被害が散見されはじめていることから,鳥獣害対策の必要性があることと6月の出荷に向けて前年以上の出荷量を目指すことについて参加者全員で確認し合いました。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班,先進技術第1班,先進技術第2班
TEL:0225-95-1435 ,7612 FAX:0225-95-2999