宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

水稲直播栽培の現地検討会を開催

2014年09月19日 17時05分08秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 当普及センターでは,大和町で「鉄コーティング湛水直播栽培」技術,大郷町で「乾田直播栽培」技術の実証を行っており,平成26年8月28日(木),水稲直播栽培の現地検討会を開催しました。生産者約25名が参加し,それぞれの生育状況や管理方法について熱心に検討を行いました。
 水稲直播栽培には,湛水直播栽培や乾田直播栽培があり,播種の方法は様々で,その手法ごとに管理のポイントが異なります。そのため今回の検討会では,それぞれのほ場の管理者である生産者本人から,栽培におけるポイントや留意点について説明してもらう時間を十分に取り,参加した生産者同士による質疑応答や情報交換などを充実させることに重点を置きました。
 現地検討会当日,普及センターからは今年の水稲の生育状況,水管理や雑草防除のポイント,適期刈り取りの励行について説明を行いました。続いて,実証ほを担当する生産者自身による説明が行われ,成功した点だけでなく失敗した事例なども率直に紹介されました。その他,直播の導入理由や経営理念といった内容にまで話が及び,参加者からは「なるほど!」との声が飛び出すなど,直播栽培への理解を深めことができたと思われます。
 今回の参加者の中には既に直播栽培に取り組んでいる生産者も多く,ほ場の様子など,自身の栽培と比較することにより,雑草防除や肥培管理など掘り下げた検討が行われました。
 当普及センターでは,今後も水稲直播栽培に取り組む意欲のある生産者を対象に,講習会や現地検討会を開催し,一層の技術向上を支援していきます。
 〈連絡先〉
 宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第一班
 〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
 TEL:022-275-8410  FAX:022-275-0296
 E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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先進的農業経営体視察研修会&農業マイスターと語り合う夕べ

2014年09月19日 13時04分54秒 | 競争力のあるアグリビジネス経営体の育成
 近年,農業を1次産業としてだけではなく,加工などの2次産業,さらにはサービスや販売などの3次産業まで含め,1次から3次まで一体化した産業として農業の可能性を広げようとする6次産業化に向けた取り組みや,その取り組みを見据えた生産活動が見られます。

そこで,登米管内における6次産業の事例を視察・調査し,就農や経営向上の一助にしてもらおうと,先進農業体験学習中の宮城県農業大学校生と登米市4Hクラブ員,登米市農業士会会員を対象に,「先進的農業経営体視察研修会」を開催しました。

水稲,大豆,飼料用米などの生産に加え,それらを利用したみそ加工,もち加工,梅干し加工などに取り組んでいる株式会社近藤農産,環境に配慮し生産した自社の野菜を原料に,これまでのフリーズドライでは得られなかった,抗酸化と栄養価・色・風味を損なわない「野菜パウダー」の製造販売に取り組み始めた有限会社おっとちグリーンステーション,これまで生食用単一の系統出荷だった流通に,加工業務向けの契約栽培でキャベツ等の土地利用型野菜の規模拡大を図っている株式会社櫻井農産,そして「農業を食業に変える」を原点に米や果樹の生産から食肉加工,精肉処理業,農家レストラン業と幅広い経営を展開している有限会社伊豆沼農産を視察しました。
参加者は皆,これまでの「栽培するだけの農業」から,流通,加工,販売と戦略的に経営を展開している先進的な農業法人を目の当たりにし,驚きと夢が膨らむ思いで熱心に研修を受けていました。

さらに,視察終了後は,これから農業を志す,または実践を始めたばかりの若者達と,農業マイスターである農業士との交流会「農業マイスターと語り合う夕べ」を開催しました。
農業を志す農業大学校生からこれからの夢を一人一人紹介したり,身近な先輩達が所属する4Hクラブの活動内容や国際農業者交流協会海外派遣研修の紹介など,内容盛りだくさんの中,それぞれに交流を深め合いました。

普及センターでは今後も継続的に農業後継者の育成,農業者の経営向上を支援していきます。






<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522



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津波被害からの農業復興のビジョンづくりへの取り組み

2014年09月18日 08時51分52秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
 震災による津波で大きな被害を受けた仙台市若林区の井土地区の農業の復興に取り組んでいる農事組合法人井土生産組合において,経営コンサル(※)の庄司和弘氏を講師に迎え,組合の将来ビジョンづくりに向けた検討会を行いました。組合員それぞれが3~5年後に法人がこうなれば良いと思うアイディアを紙に書き,多くの組合員が良いと思うアイディアを選ぶKJ法というやり方で,地域のつながりやコミュニケーションを深めるための行事の開催や,直売活動,農業体験の実施などのビジョンがまとめられました。
 今後はビジョンの実現に向けた目標や計画を立て,実行に移して行くことが必要です。普及センターでは,今後も井土生産組合のビジョン実現のための支援を続けて行きます。
(※)ホライズンコンサルティンググループ株式会社代表取締役

〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8374
FAX:022-275-0296
E-mail sdnokai@pref.miyagi.jp

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のんびり村で「農漁村女性のつどい」がのんびり開催されました

2014年09月17日 09時31分01秒 | 農村地域の振興に向けた取組支援
 平成26年9月8日,石巻地域生活研究グループ連絡協議会(会長:高橋よしみ氏)の農漁村女性のつどいが開催されました。例年,生活研究グループと漁協女性部の交流会として開催してきた本つどいですが,今年は,グループ員でもある坂下清子さんが経営する「のんびり村(石巻市河北)」を会場に,グループ員がそれぞれ自慢の一品料理を持ち寄り,食文化・技術交流会として開催しました。
グループ員が持参した料理は,参加者数を上回る16品になったほか,さらにのんびり村からも,新鮮な海の幸を提供していただき,食べきれないほどの品数になりました。試食をしながら,料理の作り方や近況などグループ員の会話も弾み,充実したつどいとなりました。
 のんびり村では,昨年ようやく電気が使えるようになりましたが,水道(飲用水)はいまだに使えません。こうした復旧の状況を再確認するとともに,仲間同士のつながりをさらに強く感じた時間となりました。
 これからも普及センターでは,地域づくりや活性化に向けていきいきと活躍する女性農業者の活動を支援していきます。

 食卓は盛りだくさん

 料理の紹介も会話が弾む楽しい時間  


<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター   先進技術第二班
 TEL:0225-95-7612  FAX:0225-95-2999

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新選果機によるプレミアム梨の出荷

2014年09月16日 11時50分23秒 | 地域農業の構造改革に向けた取組支援

 蔵王町は宮城県一の日本なし産地であり,JAみやぎ仙南が運営する共同選果場からは,近場の仙台市場のみならず京浜市場や阪神市場へも果実が出荷されています。
 この共同選果場では平成11年の稼働開始時から,果実の形状や糖度等の内部品質を光センサーで計測する選果機を使用していましたが,機器の老朽化に伴い,平成26年度に能力が向上した最新の光センサー選果機を導入しました。
 導入にあたっては,宮城県市町村振興総合補助金(園芸特産重点強化整備事業)による助成を受けています。
 選果場を運営するJAみやぎ仙南は蔵王町と協力し,新しい選果機を使って,一定以上の品質を満たした果実からさらに糖度が高いものを選別し「蔵王ブランド梨プレミアム」の名で差別化を図り販売しています。
普及センターでは,高品質な果実生産に向けた技術指導を通して,なしのブランド化戦略に対する指導助言を行い,産地の知名度向上と地域の活性化を支援しています。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  先進技術第2班
     TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138

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先進農業体験学習in美里

2014年09月12日 11時48分33秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
今年も9月1日から10月3日の日程で宮城県農業大学校の1年生7名が管内先進農家のもとで研修を行っています。農家の方々と共に作業や生活を行う中で将来の農業経営に活かせるスキルや生き方を学んでいって欲しいと思います。
 また,10日には4Hクラブ主催の激励会も行われ,管内若手生産者との交流を通して農業の楽しさや難しさについて学んでいたようでした。残り三分の二もがんばってもらいたいと思います。
 皆様も研修中の農大生を見かけた際は,励ましの言葉をかけていただければと思います。

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丸森町で初めて集落営農の法人設立総会が開催されました。

2014年09月12日 09時27分44秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
平成26年8月31日(日)、丸森町内で初めて集落営農の農事組合法人「羽山の里 佐野」の設立総会が開催されました。
 農業経営で採算が取れない中で、先人が造り守ってきた農地を将来にわたって活かしていくことが難しくなってきたことから、平成25年5月に「営農に関するアンケート」を実施しました。その結果、半数以上が「しかたないから農業をやっている」というもので、しかもこれからのあり方として、多数が「集落営農が望ましい」というものでした。そのため、その後、何度も意見交換会、勉強会などを開催し、協議を重ねた結果、今回の法人設立にこぎ着けることができました。
 設立時の組合員は49名(29戸)であり、これは農家1戸1名とせず、女性や若者が入りやすい仕組みとしています。また、当面の経営規模は水田27haですが、そのうち26haは佐野地域内の水田で、地域内の水田の約9割を集積することができました。今後は稲作、転作作物の他、野菜栽培、里山を活かすための林業(炭焼き)にも取り組んでいく計画です。
 当日の設立総会後、法人設立の立役者である農山村地域経済研究所楠本雅弘所長から「佐野集落の次の目標」と題した記念講演がありました。主な内容は①世代交代可能な組織にせよ、②内部留保につとめ、財務体質を強化せよ、③地域の再生・持続につとめよで、参加者も納得し、うなずいていました。
 普及センターでは様々な面から、今後も法人の経営安定化に向け支援を行っていきます。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第一班  TEL:0224-53-3519  FAX:0224-53-3138


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東北農村青年会議プロジェクト活動発表で蔵王町の青年農業者が優秀賞を受賞しました

2014年09月10日 09時35分27秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保
第45回東北農村青年会議が9月4日~5日に山形県天童市で開催されました。この会議は東北地域の農業青年が集い,技術交換・交流を通して経営のレベルアップを図るものです。

プロジェクト活動の発表では,東北各県から選ばれた代表者6名が日頃の営農活動を通した経営改善の取り組みについて発表を行いました。宮城県からは,仙南地区4Hクラブ会長で蔵王町の関口英樹さんが,「Curry Leef ~華麗な農業生活~」と題し,発表しました。

関口さんは,食品加工業者と連携しながら,熱帯原産のスパイス「カレーリーフ」を2年間にわたって試行錯誤しながら栽培し,自家の所得向上につなげた取り組みについて発表し,見事,優秀賞に輝きました。そして,東北代表として来年3月に東京で行われる全国農村青年会議で発表することが決まり,さらなる活躍が期待されます。

 普及センターでは地域農業の将来を担う青年農業者の育成や4Hクラブ活動支援を継続して行っていきます。

〈連絡先〉大河原農業改良普及センター  地域農業第二班 
       TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138



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6月に続き水稲直播栽培ほ場で検討会。揺れる穂波に豊作を期待

2014年09月08日 18時32分47秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 8月28日に名取市下増田と岩沼市寺島の水稲直播ほ場において,当所主催の第2回水稲直播現地検討会を開催しました。各ほ場では穂数も十分確保されており豊作が期待できる生育状況でした。前回に続き管内の生産者を中心に約50名の参集を得ることができ,水稲直播栽培の導入への期待の高さを実感しました。
現地検討会では,これまでの気象経過や直播栽培と移植栽培の栽培様式の特徴や,それぞれの生育の経過の違いと今年度の葉色の推移から,施肥管理の重要性などについて普及センターから説明を行うとともに,栽培様式が異なるほ場を見学しました。出席者からは害虫の防除体系や除草剤の使用体系,水稲直播栽培を経営導入するメリットなどについて様々な質問が出されるとともに,活発な情報交換が行われました。
普及センターでは,水稲直播栽培に取り組んでいる経営体のさらなる技術向上を図る ため,収量調査や玄米品質の分析を行い,水稲直播栽培技術の導入により管内土地利用型経営がさらに安定するよう引き続き支援していきます。



<連絡先>
宮城県亘理農業改良普及センター 先進技術班
TEL 0223-34-1141
FAX 0223-34-1143

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りんご栽培技術の先進事例を学ぶ

2014年09月08日 17時20分47秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援
 平成26年8月26日(火)に,栗原市果樹連絡協議会(佐藤常秋会長)の先進地視察研修会が開催され,りんご栽培技術の先進事例を学ぶため,秋田県果樹試験場と秋田県横手市の千田宏二氏の園地を会員14人が視察しました。
 秋田県果樹試験場では, 森田 総務企画室長より「土着天敵類を活用したハダニ管理技術」と「秋田県オリジナルりんごの開発」などの研究事例について説明をいただきました。 土着天敵類を活用したハダニ類の防除方法は画期的な技術であり,研究成果に期待する声が聞かれました。
 千田宏二氏の園地では,毎年りんご栽培にテーマを設け,今年は「大雪被害樹の回復」の取り組んでいることや,良質な花芽を連続的に確保するための側枝の配置や更新方法などを学びました。会員の方々は,千田氏のりんごの生理生態に基づいた理論的な説明に耳を傾け,きれいに揃った着果状況や果実表面のきれいさなどに感心していました。最後に,問題となっている病害虫などについてお互いに情報交換を行いました。
 今回の視察は,会員の技術レベルを高め,高品質なりんごを生産していく上で,非常に有益なものとなりました。

  

<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班   
TEL:0228-22-9404 
FAX:0228-22-5795・6144

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