美里町の「北浦梨」は大正時代から続く特産品で、県内有数の日本なし産地となっており、「幸水」、「豊水」、「あきづき」など、様々な品種が栽培されています。
JA新みやぎ北浦梨部会(部会員35人)は、令和5年産の高品質な果実生産と令和6年産の果実生産を左右する花芽の確保に向けて、6月23日に現地検討会を開催しました。
初めに普及センターから、日光や散布薬剤の透過性を向上させる「夏季管理(枝の誘引、夏季せん定)」を行う時期や優先的に誘引・せん定を行うべき枝の基準と、誘引を行う際の角度等の基本知識とポイントについて確認・説明を行いました。
その後、令和4年12月のせん定講習会において部会員で意見を出し合いながらせん定を行った「あきづき」と、同園地内の「幸水」の2品種について、今年発生した枝(新梢)と翌年以降の果実生産に用いるために育てている2年生枝(予備枝)等の夏季管理について、実演・実習を行いました。
そのほかにも、品種や生育ステージ及び着果位置による凍霜害被害状況の違いや、枝幹病害被害による主枝・亜主枝の更新に向けた候補枝の育成・管理方法等について参加者同士で積極的に情報交換が行われました。
普及センターでは、引き続き高品質な果実の安定生産に向けた支援を行っていきます。
現地検討会のようす
<問合せ先>
美里農業改良普及センター 先進技術班 TEL 0229-32-3115、FAX 0229-32-2225