
栗原市の次代を担う青年農業者を育成するため,新規就農者10名を対象に「栗原農業未来塾」を実施しました。はじめに,平成27年9月から3回のワークショップを行い,就農後の課題について意見交換をしました。
今回平成28年1月21日に,就農後の課題解決の一助とするため,登米市の就農後10年以内の先輩達から経営を学ぶ視察研修会を行いました。
1ヶ所目の登米市米山の株式会社櫻井農場は,就農時に水稲と転作キャベツ1haの家族経営から始め,7年目の今年はキャベツ栽培を延べ面積8haまで拡大し,加工向けの契約栽培にも取り組んでいます。桜井氏からは,規模拡大時の苦労や販売の工夫などについて,農協のキャベツ部会に入り規模拡大ができたこと,農協出荷と契約栽培の組み合わせにより経営の安定化を図っていることを話されました。
次に繁殖牛経営をしている登米市南方の高橋亮氏の農場を視察,平成19年に空き牛舎を借りて経営を開始し,平成21年に牛舎建設と草地造成を行い,現在,親牛を30頭まで増頭しています。今回の参加者の半数が繁殖牛経営ということもあり,高橋さんの繁殖成績や管理の手法,低コスト牛舎の取組などについて活発な意見交換が行われました。
4回の栗原農業未来塾を通じて,参加者は就農から自立するまでの経営能力の習得の大切さを学んだようでした。
<ブレーンストーミングの説明> <みんなでワークショップ>
<櫻井農場の事務室で意見交換> <櫻井 亮 氏の畜舎前>
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9404
FAX:0228-22-5795・6144