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平成24年5月24日,南方町のキャベツ作付けほ場において現地検討会が開催されました。当日は20人の栽培者が集まり,現地ほ場3ヶ所を巡回した後にJAのアグリピア館で今後の管理や病害虫防除について確認しました。
JAみやぎ登米のキャベツ部会の栽培面積は春作と秋作を合わせて約100haですが,若干面積が減っている傾向です。
ほ場巡回後,普及センターからキャベツの生育状況は5日程度遅れており,4月定植(春作)分については,特段目立った病害虫の発生は見られておりませんでした。しかし,モンシロチョウが大分飛び始めており,病害虫発生はこれからが本番になるという話をしました。また,4月の日照不足で軟弱徒長に生育している状況のなか周期的に気温が高低を繰り返していることや,ほ場に停滞するような豪雨も降ったことから軟腐病の発生が心配されることを伝えました。
更に今回の春作には直接関連は低いですが,昨年実施した「根こぶ病」の試験成績について報告し,今後は各ほ場の根こぶ病の発生程度や作型に合わせた薬剤選択をすべきだという指導をしました。
おわりに,昨年実施したキャベツほ場の土壌分析結果からリン酸過剰が明らかとなりました。そして,昨年度実施した園芸研修会で講演された東京農業大学の後藤逸男先生の研究から「リン酸過剰が根こぶ病の発生を助長する」結果が明らかとなっていることを紹介して検討会を終了しました。
登米農業改良普及センター