えごまは、シソ科の植物で、その種子から搾油したえごま油は、魚油に含まれるDHAと同じ成分が含まれており、栄養価が高い食材として注目されています。色麻町では、平成12年から水田転作としてえごま栽培を振興しており、えごま油、ドレッシングなどの加工品は町の代表的な特産品です。
えごまは機械で定植でき、収穫までの管理作業はほとんどなく省力的な品目ですが、10aあたり4000本前後使用する苗は、ゴマ粒ほどの種子を128穴のセルトレイに2粒播きして育苗するため、播種作業が栽培拡大の妨げの一因となっています。
そのため、今年度、町内で初めて4戸の生産者が共同で土入れ機と真空播種機を導入し、6月18日に播種作業を行いました。この日は約600トレイを5時間で播種することができました。今年は1700トレイの播種を予定しており、真空播種機を操作した生産者は、「こんなに早く、きれいに蒔ける!」と感嘆の声をあげていました。
また、えごまの生産拡大に向けては、適期収穫期間が短いことも課題となっているため、普及センターでは、町えごま栽培推進協議会、種苗メーカーと連携して、収穫時期の異なる品種比較試験を行など、引き続き町の特産物えごまの生産振興を支援していきます。
<連絡先>
宮城県大崎農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0229-91-0727 FAX:0229-23-0910