<牛舎での視察研修の様子>
平成29年7月20日(木)に,栗原市内の新規就農者や4Hクラブ員等の農業経営力向上や中・長期的な営農展望の醸成を図ることを目的に,登米市の2人の宮城県指導農業士を訪問し,現在の営農状況の紹介や,そこまでに至る経過・判断等について説明をしていただきました。当日は,栗原市内の若手農業者6人が参加しました。
最初の視察研修先は,迫町の千葉啓氏の畜舎でしたが,肥育牛140頭,繁殖牛70頭の飼養管理と水稲及び牧草の栽培を家族経営で実施しており,息子さんが繁殖,奥さんが育成,自分が肥育を分担しているとのことでした。就農した頃は養豚中心の経営でしたが,牛は祖父の繁殖牛5頭から開始し,徐々に頭数を増やしてきた結果であると話していただきました。
次の視察研修先は,津山町の農事組合法人フォレストウインド津山の尾張勝代表理事のほ場を訪問しました。法人化当初は水稲中心の経営でしたが,地域の今後を考え,後継者の働く場として園芸品目(きく,ねぎ,せり)を順次導入してきているとのことでした。新規作物の栽培では失敗もあったが,次作に失敗しないよう活かしてきたといい,指示待ちにならず,後継者も自ら考えて作業することが大切であるとのアドバイスをいただきました。
どちらの経営体も,様々な工夫をして経営を効率的なものとしており,参加者は,今後の営農に大変参考になったものと思われます。また,研修終了後は,栗原市4Hクラブ主催の新規就農者激励会「クローバーフェスティバル」が開催され,若手農業者間の連携も深めることができました。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9404 FAX:0228-22-6144