宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

農業法人新入社員向けセミナーを開催しました。

2017年08月17日 18時37分56秒 | 地域農業を支える意欲の高い担い手確保

 石巻農業改良普及センターでは,平成29年8月2日に,震災後に急増した農業法人の社員を主な対象に,農業法人新入社員向けセミナーを開催しました。
 農業法人は少数の役員,社員で経営されている事例が多く,人材育成の重要性は認識しつつも,どのようにしたら良いのか戸惑いを感じている場合が多いようです。そこで,普及センターでは農業法人の社員育成を企画運営し,社会人として必要となる基本的な知識やスキルなどを身に付け,次世代を担う人材として育成することを支援しています。
 講師を務めたオフィス55の高木代表からは,細かいマナーの手法ではなく,本質的に押さえるべきマナーのポイントや,組織の一員として働くために必要なルール及びそのルールが必要な理由等について,ゲームやグループディスカッションを交えながら分かりやすく説明していただきました。セミナーに参加した7名の方々からは、「一方的に話を聞くだけでなく,意見を出し合ったり,動いたりと,楽しんで参加できた。」等の感想が聞かれ,好評でした。普及センターでは今後も雇用就農者に対する支援に取り組んでいきます。

<連絡先>
 宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班班
  TEL:0225-95-7612   FAX:0225-95-2999


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いちごにおける新たなIPM技術研修会の開催

2017年08月17日 10時10分36秒 | 環境と調和した農業生産に取り組む経営体

平成29年7月21日,石巻管内のいちご生産者を対象に「いちごにおける新たなIPM技術研修会」を開催しました。IPM(総合的病害虫管理)とは化学合成農薬のみの防除ではなく,生物的,耕種的,物理的防除など様々な手法を組み合わせて行なう病害虫管理方法です。研修会には,生産者をはじめJAや県の関係機関等60名近い参加者があり,病害虫防除への関心の高さがうかがえました。
 最初に「高濃度炭酸ガス処理におけるハダニ類防除と普及」と題し,(株)アグリクリニック研究所の村井保氏から高濃度炭酸ガス処理の概要や防除効果,その他害虫への可能性など幅広く講演いただきました。次に,栃木県農業環境指導センターの小山田浩一氏から「栃木県におけるIPM技術への取組事例」として,天敵の活用状況や生産者の取組,高濃度炭酸ガス処理の導入状況や課題等先進地の事例について講演いただきました。その他,農業・園芸総合研究所からは,「紫外線照射(UV-B)によるいちごうどんこ病防除」,「バンカーシートを利用したハダニ類防除」と題して,防除効果や現場での実証試験の結果について情報提供いただきました。
 会場では講演を聞きながら熱心にメモをとる姿が多くみられ,質問や会場からの話題提供があるなど,積極的な意見交換の場となりました。今後もIPMに取り組む経営体がさらに増加することを期待します。


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