宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

あ・ら・伊達な道の駅の生産者に放射性物質に関する出前講座を行いました。

2014年03月04日 18時20分16秒 | 東日本大震災からの復興に関する支援

  平成26年2月27日に,大崎市岩出山のスコーレハウスで,「あ・ら・伊達な道の駅農産物出荷組合」の通常総会が開催され,総会終了後,出前講座として放射性物質に関する研修会を行いました。
  普及センターから,今年度の放射性物質検査の結果や,出荷自粛の状況と今後の対策について説明しました。放射性物質を吸収させないために生産者ができる対策として,適切な肥培管理の実施や畑を深く起こすこと,土を巻き込まないように収穫することなどを徹底するよう呼びかけました。
  「あ・ら・伊達な道の駅」には,県の放射性物質検査に協力して頂き,毎月数点のサンプルを提供して頂いているほか,道の駅独自でも東北大学と連携して自主的な検査を行っています。平成25年度に「あ・ら・伊達な道の駅」から提供されたサンプルは,すべて放射性セシウムが不検出で,放射性物質対策に対する組合員の努力が見受けられます。
  総会においても,理事長や道の駅の代表取締役から,「安全・安心な農産物の提供を続けていくために,引き続き検査を行っていく」ことが宣言されました。
  大崎普及センターでは,これからも県の放射性物質検査を継続的に行い,管内の各農産物直売所と連携して安全・安心な農産物の生産を支援していきます。

<連絡先> 宮城県大崎農業改良普及センター      先進技術班 
 TEL:0229-91-0726    FAX:0229-23-0910


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甘柿を直売所の目玉商品に!丸森町在来甘柿せん定講習会を開催

2014年03月04日 15時42分12秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 丸森町には多くの直売所があり,直売所の秋の観光シーズンの品揃えを充実させるため,地域に昔からあった在来甘柿と育苗ハウス等を利用したブドウの生産拡大に力を入れております。そのため,丸森町,丸森町農業創造センター,農業改良普及センターでは,折々に各種講習会や検討会を実施し支援を行っています。

 平成26年2月25日に,甘柿栽培者15名を対象として,せん定講習会を開催しました。在来甘柿は庭先で栽培されている樹が多く,これまであまりせん定などの管理作業が行われてこなかったため,放任樹の切り下げせん定を中心に,せん定作業の重要性や今後の管理作業についても説明しました。

 参加者からは,接ぎ木に関する質問が出されるなど,栽培技術向上の意欲が伺えました。また,3月には,委託生産した在来甘柿の苗木100本を植え付けるので,栽培講習会を開催する計画です。

 今後も農業改良普及センターでは,甘柿をはじめとした果樹の栽培技術向上に向けた取り組みを支援していきます。

甘柿のせん定実技

 〈連絡先〉大河原農業改良普及センター 先進技術第二班

       TEL:0224-53-3431 FAX:0224-53-3138


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加工・業務用野菜における生産・流通・販路拡大研修会を開催

2014年03月04日 08時02分28秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

2月14日(金)宮城県大崎合同庁舎で,加工・業務用野菜における生産・流通・販路拡大研修会を開催しました。生産者,実需業者、機械メーカー,流通関係,種苗会社、国の試験研究機関,東北農政局,市町、県関係機関の総勢120名程度参加しました。この研修会は加工・業務用野菜は市場が拡大する可能性があり,生産・流通・販路について各専門の担当者が課題を共有し,産地拡大に向けて意見交換する場として開催しました。
  最初に「実需者から見た加工・業務用野菜について」 キューピー(株)藤本幸佳氏から御講演いただきました。加工・業務用野菜のマーケットは拡大していること,品種により加工適性が異なること,キャベツのサラダ化が進んでいること,契約栽培は不作時にも定量の出荷ができるよう契約量の120%から150%生産するため余剰対策が課題であると説明がありました。「農業機械と調製機械の開発の現状について」では,独立行政法人農研機構生研センターの深山大介氏から,キャベツ収穫機,ねぎ収穫機と調製機,タマネギの調製機について説明があり,長ねぎやたまねぎ等の品目では生産と調製作業を分業化することにより,作付面積が増えている事例についても紹介いただきました。パネルディスカッションでは,普及センターが提案した県内キャベツの産地間リレーの可能性について議論を深めていただきました。その中で,キャベツ収穫機を利用して,鉄コンテナ出荷する可能性はあるのではないか,鉄コンテナについては,実需の掘り起こしが必要,そのためには,提案にある「生産者・実需・関係機関で構成する協議会」の設立は重要である,といった意見が出されました。青果市場の悩みとしては,予定どおりの生産量がないときでも,実需との契約は量を守らなければならないこと,市場価格が高くなると加工・業務用に出荷してもらえないといった状況も説明していただきました。生産者からは,「市場や実需に対して産地への信頼は大切だ。毎年の価格に惑わされず,約束を守っていくことが大切だ」といった前向きな発言がありました。
  普及センターでは,加工・業務用野菜生産・流通の推進について,生産者の技術向上を支援だけでなく,実需企業とのマッチング等,引き続き支援していきたいと考えています。

<連絡先> 宮城県大崎農業改良普及センター      先進技術班 
 TEL:0229-91-0726    FAX:0229-23-0910

 

 


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キャベツの機械化一貫体系技術評価検討会を開催

2014年03月04日 07時37分35秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 

2月14日(金)宮城県大崎合同庁舎で,キャベツの機械化一貫体系技術評価検討会を開催し,生産者,機械メーカー,流通関係、種苗会社、国の試験研究機関,県関係機関の総勢45名が参集しました。この検討会は1年間実証ほで行ってきたキャベツの機械化一貫体系について,各分野の専門家から助言をいただき,生産現場に機械化一貫体系技術を定着させる目的で開催しました。
  普及センターから,キャベツの機械化一貫体系の実証ほについて,畝たて同時施肥機を利用すると生育の揃いもよく,収量は慣行区を優ったこと,キャベツ収穫機については,キャベツの形状により商品化率が高まる可能性があること(浅切りが少なくなる可能性がある。)等を説明しました。そして,農業機械は高価なので,機械導入費用の負担軽減を図るためには作付面積を拡大し,流通コストの節減になる鉄コンテナの利用拡大を図ること,産地間リレーすることを提案しました。併せて,産地間リレーを推進するために,実需者と生産者,流通関係者,行政が構成する協議会の設立について提案しました。
  総合検討では,JA農みやぎからは名取・岩沼で出荷したキャベツを東京の全農に出荷しているので,出荷リレーの可能性はあると前向きな発言がありました。石巻青果からは,鉄コンテナ利用が現在、一社だけで,ストックヤードを持っていないところは,鉄コンテナの流通は難しいという話でした。加美よつば農協からはさらにキャベツ面積を増やし,集落営農等にも誘導していきたいと意欲的な意見が出されました。
  普及センターでは,加工・業務用野菜生産・流通の推進について,生産者の技術向上を支援だけでなく,実需企業とのマッチング等,引き続き支援していきたいと考えています。

<連絡先> 宮城県大崎農業改良普及センター      先進技術班 
 TEL:0229-91-0726    FAX:0229-23-0910


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