宮城の農業普及現地活動情報

県内9つの農業改良普及センターから,地域の特色ある取組や,宮城を元気にする農業普及情報をお届けします!

キャベツ機械化一貫体系展示実証事業 成績検討会を開催しました

2014年02月27日 17時08分53秒 | 先進的技術に取り組む経営体の育成・支援

 登米は「地中海キャベツ」ブランドの名で知られている県内一のキャベツ産地ですが,近年,作付面積が減少傾向にあります。その要因として,栽培農家の高齢化と作業が重労働であることが挙げられます。
 普及センターでは本年度,キャベツ栽培の軽労化を目的とした機械化一貫体系の実証展示事業に取り組んでおり,登米市米山町の実証展示ほ30㌃で,8月に「畝立同時施肥機」,「全自動機械移植機」,9月に「中耕培土機」,「ブームスプレイヤーによる病害虫防除」,11月に「収穫機による一斉収穫」の展示実証を行いました。
 去る2月19日,本実証事業で使用した各種機械のメーカーであるヰセキ東北(株),(株)ヤンマーの担当者及び「畝立同時施肥機」の開発者である(独)農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センターの屋代氏,県農業・園芸総合研究所職員を助言者として招き,成績検討会を開催しました。検討会に参加したJAみやぎ登米キャベツ生産部会員からは,機械を実際に使用した感想や機械の改良について要望が出され,助言者からは,機械開発の目的・経緯や機械導入の先進地における事例,機械化一貫体系に合わせた育苗・栽培管理方法等の情報提供がなされました。
 今回の成績検討会の内容を踏まえて,普及センターでは平成26年度も引き続き,キャベツ栽培の省力化に向けた実証展示を行っていきます。

 

<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
〒987-0511 
宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-6127 FAX:0220-22-7522


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今年を振り返り,次年度の栽培へ結びつけよう~大豆栽培総合実績検討会開催~

2014年02月27日 13時24分05秒 | 安全安心な農畜産物の生産に取り組む経営

 遠田郡涌谷町は転作大豆の栽培が盛んな地域で,平成25年度の栽培面積は約200haと,普及センター管内の約1/5を占めます。生産者は毎年2~3回の現地検討会を開催し,大豆の生育に合わせた管理を行い,高収量・良質大豆の生産に努めています。
 2月14日,JAみどりの涌谷営農センターにおいて,平成25年度大豆栽培総合実績検討会が開催されました。生産者,関係機関約35名が参加し,大豆の実績や販売動向,メーカーからの資材情報等について検討・研修しました。
  普及センターからは,平成25年産の大豆の特徴として,7月中旬から8月上旬にかけての低温少照,多雨が影響し,生育の停滞,雑草の多発,紫斑病の発生が多かったこと,落葉は前年より早まり,収量は多収だった前年を下回ったこと,最後に被害粒からみた次年度の改善点について説明しました。
  後半は古川農業試験場より,排水対策や雑草管理,低コスト大規模栽培試験の内容について講演がありました。
  出席者からは,摘心栽培や狭畦・晩播に向く品種などについて活発な質問があり,大豆栽培に対する意欲の高さが伺われました。
  26年度は米の生産目標数量の減少により,大豆栽培面積が増加する見込みです。普及センターでは,今後も技術情報発行や検討会などでの指導により,一層の高収量・良質大豆生産の支援を行っていきます。

<問い合わせ先>
  美里農業改良普及センター 先進技術班
   TEL 0229-32-3115         FAX 0229-32-2225


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