登米は「地中海キャベツ」ブランドの名で知られている県内一のキャベツ産地ですが,近年,作付面積が減少傾向にあります。その要因として,栽培農家の高齢化と作業が重労働であることが挙げられます。
普及センターでは本年度,キャベツ栽培の軽労化を目的とした機械化一貫体系の実証展示事業に取り組んでおり,登米市米山町の実証展示ほ30㌃で,8月に「畝立同時施肥機」,「全自動機械移植機」,9月に「中耕培土機」,「ブームスプレイヤーによる病害虫防除」,11月に「収穫機による一斉収穫」の展示実証を行いました。
去る2月19日,本実証事業で使用した各種機械のメーカーであるヰセキ東北(株),(株)ヤンマーの担当者及び「畝立同時施肥機」の開発者である(独)農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センターの屋代氏,県農業・園芸総合研究所職員を助言者として招き,成績検討会を開催しました。検討会に参加したJAみやぎ登米キャベツ生産部会員からは,機械を実際に使用した感想や機械の改良について要望が出され,助言者からは,機械開発の目的・経緯や機械導入の先進地における事例,機械化一貫体系に合わせた育苗・栽培管理方法等の情報提供がなされました。
今回の成績検討会の内容を踏まえて,普及センターでは平成26年度も引き続き,キャベツ栽培の省力化に向けた実証展示を行っていきます。
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 先進技術班
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宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
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