石巻地区4Hクラブ連絡協議会では,消費者との交流活動として直売活動を積極的に行っています。中でも宮城県石巻合同庁舎内での「青空市(あおぞらいち)」は当クラブの若手農業者が丹精込めて栽培した農産物を販売するイベントです。
今年は新型コロナウイルス感染症の影響から来客数の減少が懸念されましたが,感染症対策を徹底し,お客様が安心して購入できるように工夫を凝らした販売体制をとって開催しています。今回は,今年度の2回目として,11月4日(水)に土付きねぎ,はくさい,きゅうり,トマト,だいこんを販売しました。特に,これからの季節の料理にかかせない土付きねぎやはくさいは驚異的なスピードで売れ,前回8月に開催した時に続いて,準備した農産物は全て完売しました。
当クラブは今後も青空市等の直売活動を通じた消費者交流を行い,農業経営者としての資質向上に取り組んでいきます。
令和2年度普及活動計画のプロジェクト課題「地域活性化に向けた高収益作物(アスパラガス)の導入・定着」の一環として,令和2年10月20日に第2回アスパラガス販売戦略会議を開催しました。
会議では,アスパラガス研究会員14名が3つのグループに分かれ,アスパラガス栽始1~2年目と3年後以降のそれぞれの期間ごとに,アスパラガスの魅力的な売り先と販売に関する有利なポジショニングについて,生産者が自ら考え検討するワークショップを行いました。
宮城県農業・園芸総合研究所情報経営部大場副主任研究員がワークショップの進行を担当し,ワークショップを通して,アスパラガスの産地育成のためのSTP分析が行われました。
あるグループでは,栽培開始から3年以降の魅力的な売り先を宮城県内の一般家庭向けとし,鮮度とアスパラガスの色(緑,紫,白等)にこだわることが他の産地に比べて強みとなる点に着目して,販売戦略を考えました。
今回のアスパラガス販売戦略会議の結果については,令和2年12月に開催予定のアスパラガス栽培セミナーにおいて提示し,販売力向上を考える一助とします。
当普及センターでは,今後もアスパラガスの生産振興について,引き続き支援を行っていきます。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999
令和2年10月22日,石巻合同庁舎にて「新規就農者確保定着に向けた意見交換会」を開催しました。
参加したのは,就農希望者からの相談を受ける機会のある管内の市役所,農業委員会,石巻市農業担い手センター,東松島市新規就農者技術習得管理施設,いしのまき農協,東部地方振興事務所及び石巻普及センターの各担当者です。
意見交換に先立って,普及センターが主導して編集した「石巻地域新規就農ガイド」を紹介しました。このガイドでは,就農に向けての各ステップで活用できる支援施策をまとめているほか,農業研修向けのシェアハウスがあることなど,石巻地域の特徴をPRしています。参加者に対して,就農相談などの機会で活用していただくよう呼びかけました。
その後,最近の就農相談の事例や,就農相談を受けていての困り事などを参加者で共有しました。
後継者ではない人が就農するためのハードルを越えるには熱意と度重なる相談が必要で,相談を受ける側も時間をかけた支援が求められること,支援機関同士の情報共有が遅れたり漏れたりしがちな事例での情報共有のあり方等について認識の共有を行うことができ,支援機関がさらに連携を強めていくためのきっかけとなりました。
この意見交換会は来年2月にも開催し,実際に就農した方の事例から,支援のあり方を考える場とする予定です。
また,今回作成した「石巻地域新規就農ガイド」は,石巻農業改良普及センターの下記ページにpdfデータで掲載していますので,ご活用ください。
https://www.pref.miyagi.jp/soshiki/et-sgsin-n/newfarming-guide.html
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999
宮城県農業大学校の1年生14名が,9月18日(金)から10月9日(金)までの22日間,仙台農業改良普及センター管内の先進農業者11名のもとで先進農業体験学習を実施し,10月9日に仙台合同庁舎会議室において終了式が行われました。
終了式には,学生のほか体験学習を受け入れた農業者の方も参加し,各人より体験学習の感想等について話をしてもらいました。今年はコロナの影響を受け,11日短縮して22日間の体験でしたが,学生からは「大変だったけれど楽しかった」「知らないことがいっぱいで大変勉強になった」などのお礼の言葉があり,農業者からは「最初から重労働でしたがよく頑張ってくれた」「これからこの経験を生かして農業を支えてくれる人になって欲しい」など,学生の頑張りに対する感謝やこれからの活躍に期待する言葉がありました。
なお,今回初めて受け入れてもらった農業者及び受入5年目,10年目の農業者の方には,宮城県より感謝状が贈られました。
普及センターとしても,学生のこれからに期待し,就農を支援していきます。
〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 地域農業班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8320
FAX:022-275-0296
E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp
令和2年9月18日から10月9日までの22日間,宮城県農業大学校の先進農業体験学習が実施されました。
登米地域では,地元出身者3名を含む農大一年生5名が,先進的な農業経営を営む農業士や農業法人のもとで研修しました。
研修実施前は,不安な表情の学生も,研修半ばには明るい表情にかわりました。10月9日の先進農業体験学習終了式では,自信に満ちた表情がうかがえました。
(有)N.O.Aと(株)たいらへの感謝状贈呈の後,学生からそれぞれの研修内容とお礼の言葉を述べ,受入農家の感想をいただきました。受入農家の方々からは,「完璧だ,是非ウチに就職して欲しい」「きれいな仕事をする子,将来が楽しみな子」「将来目標があると取組姿勢が違う」などと,どの学生も高い評価をいただきました。
今年の学生は就農の希望が多く,この体験学習の経験を活かし将来の目標に向かって勉学に励んでほしいと願います。
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522
丸森町の稲作農家,大内喜博さんは,令和元年東日本台風(令和元年10月12日)で甚大な被害を受けましたが,今年は,昨年並みの約50haまで作付けを回復し,喜びの収穫を迎えています。
大内さんは被災直後から,自宅の片付け,浸冠水した保管米や農業機械・施設の処分,水田に流入した稲わらの処理などの膨大な作業に取り組んできました。その状況を地域や仲間の応援によって乗り越え,令和2年の米づくりに向けて機械の再整備等を進めてきました。
今年の春作業も多忙を極めました。種まきや田植えなど通常の春作業に加えて,台風で浸水した水田の通水確認や泥で汚れた苗箱の洗浄などに時間をとられ,田植えが終了したのは6月中旬でした。
このような努力を支えたのが,地域の方々からの励ましや期待です。収穫作業で忙しいこの秋においても,小学校の学習田への先生役として子供たちに農業の楽しさを伝える活動を再開し,これからの米づくりでは規模の拡大よりも一つ一つの田んぼを大事にしていきたい,とお話しされています
この一年,生産基盤の復旧,営農再開という並々ならぬ努力をされた大内喜博さん。父親の喜一郎さんは,息子さんの活躍に120点をつけたいとお話しされていました。喜博さんにとって,今年の収穫は特別に嬉しい収穫となったようです。
〈連絡先〉大河原農業改良普及センター
TEL:0224-53-3519 FAX:0224-53-3138
令和2年9月30日,石巻市立桜坂高等学校の2年生の生徒5名が県石巻合同庁舎を訪れ,宮城県東部地方振興事務所の職員と交流しながら県の仕事について学びました。
この取組は,桜坂高校の生徒が地域の事業所を訪問して産業について知るほか,社員などと交流して仕事のやりがい,楽しさ,厳しさ,課題解決力の必要性を学ぶため,「さくらプロジェクト」の名称で開催されています。
東部地方振興事務所も毎年所内各部の職員がさくらプロジェクトの訪問に対応しており,今回,普及センターの職員も農業振興部の一員として参加しました。
はじめに各部から業務紹介を行い,普及センターからは,石巻地域の農業の特徴や担い手の確保,来年から始まる「第3期みやぎ食と農の県民条例基本計画」に反映されたSDGsの考え方について説明しました。
その後,「学生のうちにやっておいた方がいいこと」「大切にしている価値観」など生徒の質問に対して,職員1人ひとりから「スマホの時代だけどパソコンも使えるようになっておいてください」「生産者が主役で私たちは裏方」など,メッセージを送りました。生徒達は真剣なまなざしで職員を見たりメモを取ったりと,実りある交流となりました。
普及センターでは,地域の将来を担う世代に農業のことを知っていただく活動を,これからも行ってまいります。
<連絡先>
宮城県石巻農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0225-95-7612 FAX:0225-95-2999
9月18日から始まった宮城県農業大学校の22日間の先進農業体験学習が無事終了しました。この体験学習は,技術の向上のみならず,学生が人や地域とのつながりを作ることを目的とし,先進農業者のもとで実施しています。今年度,栗原管内では3名の学生を受け入れました。新型コロナウイルス感染症の影響に伴い,例年実施している33日間に比べて,11日間短くなりましたが,10月9日に開催した終了式では期待したとおり一回り成長した姿を見ることができました。今回,初めて学生を受け入れていただいた農業法人には農業大学校校長から感謝状が贈られました。他の2つの農業法人についても,先進農業体験学習の意義を理解し,複数回受け入れていただいています。
普及センタ-はこれからも研修教育機関と連携して,農業を目指す志のある若者を支援していきます。
連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-6144
昨年度,仙台農業改良普及センターでは,管内42の農業法人に対して,当センター職員と行政事務を担当する班を含め,仙台地方振興事務所農業振興部の全職員で,「農業法人調査」を実施しました。
この調査では,各農業法人が抱える課題や普及センターに要望したい支援内容等が明らかになったことから,本年6月から全普及指導員が2人1組で『御用聞き訪問』を実施しています。『御用聞き訪問』に際しては,昨年の「農業法人調査」時に預かった3期分の決算書について簡易分析を行い,その結果について提示することとしていたため,当普及センター内では,事前に「農業法人への『御用聞き訪問』に向けた経営分析勉強会」を開催し,経営分析の数字が示す意味やどの分析項目に注意すべきか等について共通理解した上で『御用聞き訪問』に臨んでいます。
『御用聞き訪問』では,栽培技術や経営管理の他,新型コロナウィルス対策や補助事業導入等,新たな相談も寄せられることが多く,実施後は,記録票に概要をまとめた上で,普及センター内で情報共有するとともに,相談内容に応じて専門の普及指導員に引き継ぎ,技術指導や資料の提供,先進事例の紹介等の対応をしています。
普及センターでは,今後も農業法人の要望に応じて足を運び,経営発展に向けた支援を続けていく予定です。
〈連絡先〉
宮城県仙台農業改良普及センター 先進技術第二班
〒981-8505 仙台市青葉区堤通雨宮町4番17号
TEL:022-275-8374 FAX:022-275-0296
E-mail:sdnokai@pref.miyagi.lg.jp
令和2年9日9日,今年度最初の栗原地域普及活動検討会を開催しました。
普及活動検討会は,効率的で効果の上がる普及指導活動を推進するため,外部有識者から普及活動の内容や手法,今後の普及事業のあり方等について検討いただくため毎年,年2回開催しています。
今回は,普及活動検討委員7名に出席いただき,プロジェクト課題「中山間地域における小果樹類の生産性向上及び新商品開発」について現地視察及び検討を行いました。
検討では作業効率の面からの栽培技術への提案や地域振興として良い課題である旨の御意見等をいただきました。
また,ICTの活用,GAPの取り組みへの支援のしかた,法人化した営農組合への継続支援など普及センター活動全般にわたっても御検討をいただき,今後の普及活動を展開する上で有意義な検討会となりました。
<連絡先>
宮城県栗原農業改良普及センター 地域農業班
TEL:0228-22-9437 FAX:0228-22-6144