第52回日本農業賞個別経営の部で大賞を受賞した有限会社エヌ・オー・エーの髙橋良代表取締役が、令和5年4月18日に宮城県の村井嘉浩知事への受賞報告のために表敬訪問を行いました。日本農業賞は、日本農業の確立をめざして、意欲的に経営や技術の改善に取り組み、地域社会の発展に貢献している農業者を表彰しています。
(有)エヌ・オー・エーは、水稲・麦類・大豆・飼料作物の耕種部門と和牛繁殖の畜産部門をそれぞれ大規模に経営する複合経営体です。耕種部門からの飼料作物を自給飼料とし、畜産部門からの堆肥を耕作農地に還元することで資源循環型農業を確立しています。
営農技術の特徴としては、大規模経営に積極的な経営効率・省力化技術とICT技術を導入・実践していることであり、耕種部門ではプラウ耕による水稲乾田直播栽培や自動操舵システム、畜産部門では粗飼料の自給やAIセンサーによる発情確認技術を取り入れています。
さらに、これらの活動は法人内にとどまらず、「全国和牛能力共進会宮城県大会」や「中田町生産組織連絡協議会」でのリーダーシップ、地域内耕畜連携による広域的な資源循環型農業への貢献、こだわりの味噌「登穀」における地元の味噌加工業者との連携、宮城県農業大学校研修生等の受け入れなど広範な取り組みであり、日本農業の目指すべき一つの方向性を示す優秀な経営体として受賞したものです。
普及センターでは、引き続き耕畜連携による資源循環型農業や省力的な水稲乾田直播栽培、各分野へのICT技術導入等の推進モデルとして支援していきます。
<連絡先>
宮城県登米農業改良普及センター 地域農業班
〒987-0511 宮城県登米市迫町佐沼字西佐沼150-5
電話:0220-22-8603 FAX:0220-22-7522