(島崎藤村の像)
10月21日
今までに島崎藤村先生のゆかりの地として仙台市、神奈川県大磯町と行かさせていただきましたが、やっと小諸市を訪れることが出来ました。
藤村先生が小諸市にやってきたのは、明治32年のことで、恩師である木村熊二氏に招かれて小諸義塾に赴任しました。以降小諸で過ごした6年余の間に「雲」「千曲川のスケッチ」「旧主人」などが生まれ、大作「破戒」が起稿されました。藤村記念館には、藤村の小諸時代を中心とした作品・資料・遺品が多数展示されていました。
藤村記念館は有名な建築家である谷口吉郎氏の設計によるものです。谷口氏は東京工業大学の教壇に立ち、多くの後進を指導されました。帝国劇場の設計者として有名です。
小諸城の跡で、入り口の三の門(重文)には徳川家達(いえさと)公の筆になる“懐古園”の額が掛っています。
(藤村碑「千曲川旅情の歌」)