mitumine 夢幻庵日記

夢うつつで過ごしている日々、趣味の絵・旅行・写真・ハイキング・読書などを写真を交えて気ままに記しています。

中野京子 著 「怖い絵」 朝日出版社 を読んだ

2010-02-05 20:20:53 | 読書


絵に込められた思いもよらない怖さを探り出すというのが、本書の著者のスタンスである。
きっかけは、ダヴィッドの描いた刑場へ引かれていくマリー・アントワネットのスケッチだという。

見ただけで恐ろしさが伝わってくるゴヤの「我が子を喰らうサトリュヌス」等も取り上げているが、見ただけでは怖さを感じないような、よく知られているドガの「エトワール、また舞台の踊り子」、ティントレット「受胎告知」、ジェリコー「メデュース号の筏」、ラ・トウール「いかさま師」(本書の表紙の絵)など、20作品が取り上げられている。

絵が描かれた時の歴史背景・神話など話題が豊富で、絵に込められたメッセージがよく分かり楽しい読み物だ。

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