ここで取り上げている、ベラスケス(宮廷の侍女達-スペインのプラド美術館-)、ムリーリョ(無原罪のお宿り-同-)、ゴヤ(裸のマハ-同-)、ピカソ(ゲルニカ-マドリッドの国立ソフィア王妃芸術センター-と、バルセロナのピカソ美術館)、ミロ美術館(バルセロナ)、ベラスケスの描いた王女マルガリータの絵が何枚もあるウィーンの美術史美術館等を訪れたことがあるので、ひときわ懐かしい思いで楽しく読めた。
特に、ピカソの反全体主義への一貫した姿勢と、ゲルニカの数奇な運命には改めて心を打たれた。
他に、ファン・アイク、ホルバイン、エル・グレコ、ルーベンス、ブッサン、ムンカーチ、セガンチーニ、クリムト、ココシュカ、クレー、ダリなどが取り上げられていて、興味深く読んだ。