・在日という出自をバネに、差別と戦ってきた二人の対談集。
それも、自分の身を守るというのではなく、差別を解消しようという運動を、一方は政治家として、もう一方はあらゆるメディアを通じての活動を通じてという立場の相違があるが、本音をぶっつけ合っての対談になっている。
二人とも身分を明かしての活動をすることによって、結局家族を守れないという現実に差別の根深さを、感じさせられる。
野中氏は引退後、戦後未処理問題(中国大陸の遺棄化学兵器問題、強制連行の問題、原爆被災者問題、中国置き去り日本人問題など)をやっていきたいという。立派な政治家だと思う。
多くの人に読んで欲しい本だ。