mitumine 夢幻庵日記

夢うつつで過ごしている日々、趣味の絵・旅行・写真・ハイキング・読書などを写真を交えて気ままに記しています。

「不死身の特攻兵-軍神はなぜ上官に反抗したか」 鴻上尚史 講談社現代新書 を読んだ

2018-08-12 19:32:44 | 読書


これは、先の大戦の戦争指導者層の恥部を暴く、と言ってもいいほどの本だ。陸軍第1回の特攻隊員(敗戦の前年1944/11/12に4機5人-うち通信士が1人-で出撃)の1人に指名された佐々木友次伍長は、このときを含めて9回出撃して何れも生還している。何故か、というのが本書の主題だ。

著者は、あることから当人の生存(当時92歳で、札幌に入院)を知り、2015/10/22から5回のインタビューに成功した。
海軍特攻戦死者は2,525名、陸軍は1,388名、海軍では予科練とか予備仕官、陸軍でも大学出の特操や少年飛行兵だという(222頁)。志願とは名ばかりの強制で命を落とした彼らが哀れだ。

多くの人が戦争を知らない今こそ、読んで貰いたいと思う。



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