「予告された殺人の記録」G・ガルシア=マルケス 野谷文昭 訳 新潮文庫
訳者あとがきによると本書のモデルは著者も一時住み、家族が暮らしていたコロンビアのスクレという田舎町で1951年1月22日に起こった事件だという。
小説として発表されたのは事件から30年近く後で、理由は身内や知人が事件に関わっていたからという理由だった。因みに裏表紙によると、『ノーベル賞作家ガルシア=マルケス自ら「最高傑作」と呼ぶ中編』とある。
彼の作品を読むのは2作目なので何とも分からないが、事件に至るまでの描写がとてもリアルで登場人物や、村の様子が手に取るように分かる。とても面白い。ごらんのように本の装丁の絵も面白い。