高年齢者雇用安定助成金の事

目標２千人→実績１人…厚労省、転職支援でずさん助成金

先日ラジオで取り上げられていたこの制度、私の会社でも検討した事があります。

とにかく、条件が難しくて『無理だね。』という事になりました。

検討したのはこのコース↓

『定年を控えた転職者を、職業紹介会社を通じて１人雇うごとに企業が７０万円もらえるコースでは、２０２５人分の利用想定に対し、今年３月までの実績はわずか１人だった。 』

『高年齢者雇用安定助成金』の条件はこんな感じ。

『(1)定年などにより元の会社を離職する前に、定年予定者等との労働契約を締結する事業主
(2) ハローワークまたは職業紹介事業者の紹介により、当該対象者を 雇い入れる事業主
(3) 当該対象者を６５歳以上まで雇用することが見込まれる事業主
(4) 資本金、資金、人事、取引等からみて、移籍元事業主と密接な関係 にない事業主

この他、当該対象者の雇い入れの前日から起算して６か月前の日から１年を経過する日までの間に雇用保険被保険者を事業主都合により解雇していないことなどの要件があります。』

大体６０歳こえて全く新しい職種には付きにくいから、大抵は同じ業界の知っている人に紹介してもらうケースが多いはずなのに、（４）の意味が？
（１）の『離職前に労働契約を締結する』って、仕事しているのに（２）のハローワークに行けっていう事？
（３）最近は結構定年が延長されていて、６５歳まで働いている人も多いのに、この制度では６５歳前に手続きをしないとダメみたいなので無理。

何故、『職業紹介会社を通じて』なのかも？？？　　私の解読力の無さのせいでしょうか。

多分、雇用保険の支払いが６５歳までで、その後は免除になっちゃうから仕方がないのかも知れませんが、だったら雇用保険を免除しない事にすれば？という議論も出つつ、会社は負担したくないという事情もあるのかな。

『関連事業も含め約７０億円の予算の９９％が余ったが、今年度は予算を８４億円に増やした。』という事になったそうで、訳が分かりません