最近読んだ本のメモ。
『聖女の塔-建築探偵桜井京介の事件簿』(篠田真由美:著)
桜井京介シリーズ12作目。
15作で終幕宣言をしている著者なので、あと3作品しか読めないのかと寂しいですが、どういう展開になるのか楽しみでもあります。
長崎の離島で起きた協会の炎上を発端として、事件に巻き込まれていく蒼と京介。
相変わらず宗教との絡みや、段々と年老いていく門野老人や大学生活を送る蒼の気持ちの動きなど読んでいて飽きないミステリーです。
『カナリアは眠れない』(近藤史恵:著)
これは再読。
というのも、最近接骨院に通っても中々良くならず、この作品の探偵役合田力が腕の良い接骨医なので鬱憤ばらし(?)に。
力先生は身体と精神のつながりの達人というか、とっても大きな観点から人を見ることが出来、”身体の声を聞く達人”という設定。
こんな先生だと良いのにな~
出だしのキャラクターは宮部みゆきの『火車』と似ています。
世の中には色々な精神的な弱さを持った人がいるのかも。
その弱さから事件へ巻き込まれれる墨田茜、ひょんな事から事件に関る雑誌記者小松崎の真っ直ぐさなどキャラクターがしっかりとしていて、再読でも面白い本でした。
近藤さんも篠田さんも、ミステリーに対する姿勢がはっきりとしていて、これからもどんどん書いて欲しい作家さんです。
『殺人は小説より奇なり 探偵事務所』(鳥羽亮:著)
『土曜ワイド』で水谷豊が演じた『探偵事務所シリーズ』の原作。
原作のイメージからいうと主役は布施博ですが、水谷豊が上手だったので良いドラマでした。
あの頃島崎和歌子も若かったな~と思い出しながら通勤電車で。
『依頼人の娘』(東野圭吾:著)
探偵倶楽部が手がける殺人事件5編からなる短編集。
『容疑者Xの献身』や『宿命』系の文体ですが、短編だけにかなり軽いです。
これも通勤電車用。
最近忘れやすくて、今のところ思いつくのはこれくらい。
去年予約した『チームバチスタの栄光』がやっと廻ってきたので楽しみです。
10ヶ月待った甲斐があると良いのですが・・・