暖かな一日、今日は小学校の入学式だった。校門に掲げられた『入学式』の看板を背に、親子で記念写真を撮ったり、友だちを交えてちょっと気取った撮影も行われていた。小学校の入学式はなんとなく微笑ましいが、中学校となると緊張感が漂うのはなぜなのだろう。
中学3年生の母親から、「制服を自由にしてくださいとお願いしているのに、どうして2年経ってもまだ『検討中』何ですか?」と話しかけられた。確かに名古屋市などでは制服が自由になっている。昔は、「制服の乱れは、生活の乱れ」などと言われたものだ。
先生たちは、制服のように統一されていた方が、統率しやすいと考えているのだろう。個々の生徒がそれぞれの個性を出せば、何を基準にすればいいのか、判断に迷うのかも知れない。「どうしてなんですか?」と訊かれるのが嫌なのだというか、説明できないのだろう。
中学校と高校では随分違うが、私が高校の教員だった時、生徒指導部から、「先生のクラスは頭髪が乱れているので注意してください」と言われた。そこでホームルームの時、「頭髪が乱れている者は手を挙げて」と言ったけれど、誰も手を挙げなかった。
「ウチのクラスに頭髪の乱れた者はひとりもいないな」と念を押すと、「はーい」と答えた。「分かった、指導部には頭髪が乱れた者はひとりもいませんでしたと報告しておく」と言った。指導部にそのまま報告したが、呆れた顔をされただけだった。
中学校では最近まで下着の色を調べていたが、よくそんな、人権を無視していたと思う。教師の中から、問題にする声が上がらなかったのが不思議だ。黙っていた方が楽、そんな風潮を一掃しなくては前進は無い。
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