年賀状の宛名印刷が出来たので、賀状の文面を書き始めている。生きている証明のためだとはいえ、文面を書くのは骨が折れる。メガネをかけても、はずしても、文字がよく見えない。自分の意思と違った文字になってしまう。最近、何故か焦点が合わせづらい。ボチボチやるより仕方ないようだ。
「柱蹴り ゲタ箱蹴って バケツ蹴り 怒り静める男 四歳」を、中日歌壇の選者の島田修三さんは年間賞の優秀に挙げていた。私はこの歌が載った時をよく覚えている。読み初めは、何やら面白くないことに怒っている様子が手に取るように分かる。当たり散らしている男は、えっ、4歳と結ばれ、なるほどと納得した。
子どもだって憤懣やるかたない時はある。泣かずに、柱やゲタ箱やバケツに当たり散らして、本当は涙が出るほど痛かったかも知れない。これも生きていくための修行である。物にぶち当たれば壊すこともあり、お目玉を食らうかも知れない。だからじっと耐え偲び、涙を流すことを選ぶようになるのかも知れない。
天皇陛下が誕生日の記者会見で、自分を支えてくれた国民と、何よりも共に歩んでくれた美智子妃殿下に、感謝の念を述べられた。聞いている私もなぜだか泣けてきた。日本の政治は天皇を利用して行われてきたが、「象徴」となった天皇はどうあるべきか、自ら模索し演じてこられたことがよく分かる。
どんなに憤懣やるかたないことがあっても、天皇は決して現わすことが許されない。天皇家の人々が「一般市民になりたい」と言われるのであれば、私はそうさせてあげたいと思う。天皇家に生まれたばかりに、全ての人が有する人権が認められないのは余りにお気の毒だと思う。
仙台の4歳の孫娘がクリスマスプレゼントのお礼を動画で送って来た。「パパちゃん、ママちゃん、ずっと、ずっと、大好きだよ」。こちらの4歳は、「殺し文句」をご存知のようだ。
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