私の65歳の誕生日を祝って、恵那の奥の温泉へ出かけた。宿に着くまでには充分すぎるくらいの時間に余裕があったので、中津川市役所に立ち寄り観光名所を聞いてみた。受付嬢は優しい人で、市内の観光地図を開いて見せて、いろいろと説明をしてくれた。けれどもせっかく説明してくれたのに、とりあえずはコーヒーが飲みたくなって、隣の喫茶店に入って地図を見ているうちにここへ行ってみようというところが見つかった。
古代エジプトのクフ王のピラミッドがあるという博石館である。10分の1のスケールは日本一とあった。世界中の石を集めたミュージアムで、中には神殿風のレストランもある。行ってみて、なるほどミュージアムとはこういうものかと思った。確かにいろんな石が集められていたし、宝石とはこういうものと言うことがよくわかるし、子ども連れなら砂の中にある宝石探しも面白いだろう。若いアベックならピラミッドの迷路を手をつないでさまようのも楽しいだろう。
ここのレストランでもう一度地図を見ていて、シデコブシやハナノキやヒトツバタゴの自生地が各所にあることに気付いた。しかし、シデコブシやハナノキはすでに咲き終わっているだろうし、ヒトツバタゴはまだ先のことだ。そう思って見ている中に、「芝桜の里」とある。念のためにと受付の女の子に聞いてみると、確かにシデコブシやハナノキは時期を過ぎていると言い、「芝桜は標識が出ていないかも」と言う。
とにかく行ってみようということになり、地図とナビを頼りに車を走らせた。ところがナビにはない道路のところに「芝桜の里」はあった。しかも車の乗り入れは遠慮して欲しいとばかりに柵まで置いてある。停まっていた車の人に聞かなければわからないところだった。車を随分離れたところに停め、柵を越えて歩いて入ったが、いや見事だった。こうしてブログで紹介してはならない気さえしている。
聞けば、おじいさんがひとりで40年前から芝桜を育てているそうだ。初めは北海道へ行った時に見た芝桜を自分の家の周りに植えてみようと始まったものらしい。そのうち愛好家も増え、互いの芝桜を交換したりして、花の色も増えていったようだ。今では、芝桜の間にチューリップも植えられているし、ところどころにはユキヤナギもあり、水仙やムスカリもあり、見事な花畑だった。
いつだったかテレビで、福島県のおじいさんが山にひとりで何千本かの桜を植え、皆さんに開放しているのを見たことを思い出した。花にとりつかれた人はやはりいるものだ。初めは自分だけの楽しみで育てていたのだろうけれど、花畑が増えるにしたがい、口コミで見に来る人があると、ますますもっと楽しんで欲しいと思うようになる。私もチューリップ畑を見て、初めは自分の楽しみで鉢植えにしていたのに、次第にルーフガーデン一面をチューリップ畑にしたくなり、ぜひ眺めて欲しいと思うようになった。
でも、この「芝桜の里」は、今しばらく秘境であって欲しい気もしている。
古代エジプトのクフ王のピラミッドがあるという博石館である。10分の1のスケールは日本一とあった。世界中の石を集めたミュージアムで、中には神殿風のレストランもある。行ってみて、なるほどミュージアムとはこういうものかと思った。確かにいろんな石が集められていたし、宝石とはこういうものと言うことがよくわかるし、子ども連れなら砂の中にある宝石探しも面白いだろう。若いアベックならピラミッドの迷路を手をつないでさまようのも楽しいだろう。
ここのレストランでもう一度地図を見ていて、シデコブシやハナノキやヒトツバタゴの自生地が各所にあることに気付いた。しかし、シデコブシやハナノキはすでに咲き終わっているだろうし、ヒトツバタゴはまだ先のことだ。そう思って見ている中に、「芝桜の里」とある。念のためにと受付の女の子に聞いてみると、確かにシデコブシやハナノキは時期を過ぎていると言い、「芝桜は標識が出ていないかも」と言う。
とにかく行ってみようということになり、地図とナビを頼りに車を走らせた。ところがナビにはない道路のところに「芝桜の里」はあった。しかも車の乗り入れは遠慮して欲しいとばかりに柵まで置いてある。停まっていた車の人に聞かなければわからないところだった。車を随分離れたところに停め、柵を越えて歩いて入ったが、いや見事だった。こうしてブログで紹介してはならない気さえしている。
聞けば、おじいさんがひとりで40年前から芝桜を育てているそうだ。初めは北海道へ行った時に見た芝桜を自分の家の周りに植えてみようと始まったものらしい。そのうち愛好家も増え、互いの芝桜を交換したりして、花の色も増えていったようだ。今では、芝桜の間にチューリップも植えられているし、ところどころにはユキヤナギもあり、水仙やムスカリもあり、見事な花畑だった。
いつだったかテレビで、福島県のおじいさんが山にひとりで何千本かの桜を植え、皆さんに開放しているのを見たことを思い出した。花にとりつかれた人はやはりいるものだ。初めは自分だけの楽しみで育てていたのだろうけれど、花畑が増えるにしたがい、口コミで見に来る人があると、ますますもっと楽しんで欲しいと思うようになる。私もチューリップ畑を見て、初めは自分の楽しみで鉢植えにしていたのに、次第にルーフガーデン一面をチューリップ畑にしたくなり、ぜひ眺めて欲しいと思うようになった。
でも、この「芝桜の里」は、今しばらく秘境であって欲しい気もしている。
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