新聞はその新聞社の意見だけでなく、幅広い人の意見が載っていて面白い。新聞社の意見は社説で知ることが出来るし、編集の仕方で何を大事にしているかを知ることも出来る。高校・大学と新聞作りをし、主張のない新聞は役割を果たしていないと思った。
高校生の時、「普通高校は予備校でよいのか」と、新聞社の声の欄に投稿し掲載された。将来は新聞記者になりたいと思った。記者にはなれなかったが、新聞は今でも好きで、中日新聞と朝日新聞の2紙を購読している。
朝日新聞の紙面が黒っぽいのは漢字が多いからで、中日新聞は漢字を少なくし、1つの記事の量も減らして、優しく読みやすくしている。朝日の『天声人語』と中日の『中日春秋』を読み比べてみると、その特徴が一目瞭然である。
私が真っ先に読むのは投書欄だ。朝日の10日の投書欄には考えさせられた。82歳の女性は戦争体験者で、政府の防衛費をGDPの2%増額を心配し、「かえって挑発的で危険な印象さえ与えてしまう」「徹底した平和的外交の努力こそ、唯一の戦争被爆国・日本の役割であり、戦争を回避するための責務」とあった。
59歳の男性は、「還暦の子育てで気づいたこと」と題し、58歳で子宝に恵まれたとある。友人からは「子どもが大きくなった時、どうする?」と心配された。子どもが20歳になる時は78歳なのだから当然だが、子どもを得た以上は行き先までの配慮もしているだろう。
「若い頃は仕事や趣味で忙しく、結婚も遅かった」「子どもは大嫌い」だったが、「子どもたち一般への見方が寛容になった」「子どもは社会の宝、と責任感も感じています」と結んでいた。「60歳前後で第1子に恵まれた方が、私を含めて周囲に3人います」ともあった。
時代は変わってきていると実感した。投書欄は世相を反映していて、面白い。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます