友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

人生のターニングポイント

2020年10月28日 17時30分38秒 | Weblog

 昭和46年卒の教え子が、「コロナウイルスによる長い自粛生活に疲弊されてると思います。時間を有効に使おうと思い立ったのが、私が知る限りでの同級生のエピソードを新聞仕立てにして、楽しんで頂けたら幸いと作りました」という、『同級生TIMES』No1が発行されたのは今年の5月16日だった。

 私の教師人生の初担任が1年のこのクラスだった。第2号で「今でこそ語れる担任の言葉」(タイトルは編集者)を書くことになった。次に編集者から、「現役で活躍している記事を読んで」の感想を書くように求められた。私の人生よりも彼らの方が、はるかに立派に生き働いているから、偉そうなことは書けなかった。それで、彼らが知らない私の人生を記すことにした。

 「我が教え子の成長に驚く私は何をしてきたか」と、編集者が付けてくれたタイトルで、私の歩みは2回に分けて掲載された。どうして愛教大に進学したのか、天職だと思っていた教師をなぜ辞したのか、地域新聞を始めた経緯と辞めた理由、その後、地域で行ってきたことなどを振り返った。ターニングポイントは何回もあるが、私の人生を大きく変えたのはこの2点に尽きる。

 教師を辞め、社会から抜けてみると、誰からも評価されない地獄の日々だった。こんなものではないはずだと苦悶の末に辿り着いたのが、高校時代からやって来た新聞づくりだった。地域の有力者を訪ねて趣旨を説明し、創刊することが出来た。自分が地固めをして発行してきた新聞だったが、「一緒にやろう」と言ってくれた人がいた。順調に売り上げを伸ばしてきたのに、経理は見せてもらえなかった。

 私のターニングポイントは、「意地」と「体裁」に支配されている。もっと上手に生きる手立てはあっただろうに、自分勝手に決めてしまった。家族が「身勝手な人」と思うのも無理はないが、どうやらそれが私の人生のようだ。


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 孫娘たちのテレビトーク | トップ | 水に流してしまいたい »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ちかこ)
2020-10-28 22:46:45
その「熱い先生」に見守られて私達は素晴らしい高校生活を送る事が出来ました。
半世紀経って再び繋げてくれた編集長さんに感謝です。
返信する

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事