写真を撮ることが出来なかったけれど、街のケヤキが今年は見事だ。例年なら黄色くなって、そのうちに茶色くなり、やがて落ちてしまう。それが今年は赤く色付いている。聞くところによれば、この何日かの急激な寒さのせいだと言う。香嵐渓も今年は紅葉が早くから始まり、それも10年に1度の見事さだと地元の人も話していた。いつまでも暑い日が続き、秋が来ないのかと思ったけれど、朝夕の冷え込みが美しい紅葉を作り出してくれた。
4日に、23人の仲間とバス旅行で恵那へ出かけた。明智鉄道の車窓から見える紅葉と、恵那峡でジェット観光船から見る紅葉と、「ヘブンスそのはら」のロープウェーから見る紅葉を楽しむコースだった。船から見上げる景色はまた独特なものがあったが、なんと言ってもロープウェーから見る景色は素晴しかった。標高がどのくらいなのか、私は知らないが、周りはすっかり紅葉していて、そのパノラマに圧倒された。
日曜日だからなのか、どこも人でいっぱいだった。特に「ヘブンスそのはら」は帰りのロープウェーに長蛇の列が出来ていて、これではゆっくり散歩しようという気になれなかった。せめてコーヒーでも飲もうかと思ったけれど、それも諦めなくてはならないほどの込みようだった。ほんの少し周りを散策して、すぐに帰りの列に並んだ。観光バスの出発時間に間に合わせるためには仕方ないことだが、これでは何のために来たのかと思う。きっと、次にもう一度来るための下見なのだと思うことにした。
秋の深まりとともに、政界も混沌としてきた。何がそうさせたのか分からないが、「若い者がしっかりしないから」と80歳の石原さんがシャシャリ出てきた。おかげで12月に東京都知事選挙が行なわれることになった。石原さんは「猪瀬(副知事)でもできる」と本当に失礼な言い方をする。以前も「子どもが産めなくなればもう女じゃーない」と言ったけれど、この人には品格というものがない。その石原さんが前の知事選挙で後継者と指名した前の神奈川県知事の松沢さんを推さないというのも人情味に欠ける。
その松沢さんは民主党に応援を頼みたいのだろうが、どうも民主党は動かないようだ。「みんなの党」の渡辺さんは、石原さんが「原発反対でもなく、消費税反対でもない」なら、維新ではなくせいぜい新選組程度のものだとこき下ろしていたのに、昨日は石原さんと会談し猪瀬さんの応援に回るようだ。先の知事選で石原氏に敗れた東国原さんは、橋下さんと石原さんが仲良しだから「維新の会」の応援は難しいと踏んだのか、自民党議員に応援を求めているというウワサもある。
当選できれば何でもいい、実現できれば過程などはどうでもいい、そういう考えが政治の世界では大きい。理想がなければ政治は出来ない、自分が無になっても実現できるものがあれば尽力を惜しまない、誠実さとひたむきさこそが政治に必要なものだと私は思う。
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