友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

久間防衛大臣の辞任

2007年07月03日 23時14分24秒 | Weblog
 今朝の中日新聞では、参議院選挙の比例代表で民主党に投票すると答えた人が24%で、自民党と答えた人よりも7ポイント上回っていると報じていた。これを見た時、昨日の喫茶店の男たちなら、「中日新聞がそういうなら間違いない」「朝日は信用できないが、中日は保守的だから信用できる」などと話しているのだろうかと想像した。私から見ると、このところの中日新聞は朝日新聞よりもおもしろい。確かに地元企業からの広告収入を意識してか、地元企業についての批判的な記事はないが、こと政治に関しては朝日新聞よりも論旨がハッキリしている。「朝日の左寄り」と言う世間の評判を気にしてか、朝日新聞は戦前の朝日新聞に似てきてしまっている。

 この調子でいくと民主党が大きく議席を伸ばすのかというとそうでもないように思う。私の兄のような人が尋ねてきて、「安倍さんと小沢さんの党首討論を見ましたか」と言う。何でも夜遅くに放映されていたようで、私は気が付かなくて見なかった。この人は最後まで見ていたと言い、「小沢さんは安倍さんにタジタジでしたよ。安倍さんは数字に強いんですね。具体的な数字を挙げてきわめて明快でした。それに比べると、小沢さんはなかなか安倍さんに切り込めないなという印象でした」と、話してくれた。

 小沢さんファンの方には申し訳ないが、私は小沢さんの演説を聴いても全く感激しない。国会での質問を聞いていても、なんと下手な人だと腹が立ってくる。彼は権謀術数に長けていても、実際のディベートには弱い。機転が利かないというか、やはりそういう訓練が足りないからだ。いつもいつも裏で策略ばかりを練ってきたから、堂々と討論ができないのだろうと思う。

 私から見ると、小沢さんが民主党の党首である限り、民主党の飛躍はない。失礼な言い方だが、小沢さんは顔相も声も自民党だから、自民党のような民主党に未来を託そうという有権者はそんなにいるものじゃあない。民主党は雑居世帯だという。それは仕方ない。自民党だって同じ雑居世帯だ。やはり近い将来には、憲法論議で再分割と再編成を遂げないと、日本にいい政治はやってこないように思う。

 夕方のテレビニュースで久間防衛大臣が辞任と報じていた。辞任そのものは当然のことだと思うが、「久間防衛大臣は辞任する必要はない」と言っていた安倍総理はなぜ前言を翻したのか、全く説明できていない。安倍総理を見ていると、もちろんテレビをとおしてに過ぎないが、捨て鉢になっているように思う。そもそも安倍内閣は小泉内閣の後を受けて発足しているが、一度も国民の審判を受けていない。日本の議会制民主主義の制度では、国会の承認で内閣が発足するから、この内閣の政策について国民が審判を下す機会が無い。安倍さんはご自分が本当に国民から信任されているのか、問うべきだろう。

 小泉内閣の「郵政民営化に賛成か反対か」だけで議席を伸ばしたその上に胡坐をかいているだけの内閣であることを、安倍さんは肝に銘じておくべきだ。与党の絶対多数を良いことに一気に憲法改正にまでやってしまおうと考えるのは虫が良すぎる。今度の参議院選挙で、野党が躍進したとしても次の衆議院選挙までその力が継続できるかというと誠に不安である。国民の気まぐれな意識が、またフト変ってしまうこともあるから。

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