90歳の先輩の家に、70歳の後輩と一緒に行ってきた。先輩は私を頼りに思ってくれるが、地域のことは分からないので、先輩と同じ地域に住んでいる後輩に、同行してくれるように頼んだ。
先輩はカミさんと長男の3人で暮らしているが、カミさんはデーサービスを受けており、長男は会社務めで家にいない。ほとんど毎日、テレビを観て暮らしている。ホームヘルパーが週に何日かは来て、掃除などはやってくれている。
先輩は足腰を痛め、上手に歩けない。運よく午後から雨が止んだので、近くの食堂に3人で出かけた。先輩は「カレーうどんが食べたい」と言う。以前、来た時に食べられなかったウナギも食べたいようだったので、丼ではなく長焼きで出してもらった。
先輩は地域の高齢者が集まれる場所つくりがしたいのだが、どうしたらよいかと言う。広い駐車場のあるレストランで、朝のラジオ体操を計画したが、断られてしまった。聞いていた後輩が、「公民館の駐車場でイベントを行ったらどうか」と提案した。
自分の考えが具体化すれば、先輩は「どうしよう、どうしよう」と悩むことは無くなるだろう。しかし先輩は、「私の考えは家族が反対する」と言う。それは具体的な内容が分からないからで、内容が分かれば賛成してくれるだろう。
今は、思い付きであれもこれもと分別もせずに話すから、家族としては「また、訳の分からんことを言う」となるようだ。遺産は子どもたちに残すけれど、自分の小遣いは思い通りに使えばいい。それが理解できない子どもたちではないはずだ。
90歳か。そんな歳になってしまっていたのか。終末に向けて、しっかりとプランを立て実行できるように、後輩を連れて行ってよかった。彼なら先輩の思いをくみ取り、実現に力を貸してくれるだろう。
3人で食事をしながら、なぜかホッとした。近くのスーパーマーケットで「買い物がしたい」と言うので付き合い、買った物を冷蔵庫に入れて別れて来た。買った物を見ると、夕飯には台所に立ち料理をするようだが、無事に出来たのだろうか。
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