友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

深夜に響くバイクの爆音

2014年07月04日 16時50分47秒 | Weblog

 夜中に暴走するバイクの爆音が凄まじい。夏になったと思う。深夜の2時から3時にかけて、近くのコンビニに暴走族が集結してくる。叫び声も聞こえるし、何やら囃し立てる声もする。コンビニを拠点にこの区域を1廻りして、次へ移るならまだよい方で、何度も何度も繰り返して追いかけっこを演じていると、寝ている方はたまらない。コンビニに近い家の人はもっと大変だろう。

 爆音を楽しみたいのなら、誰もいないような広場で競い合えばいいのにと思うけれど、バイクを乗り回している連中は、人々が迷惑に思っているから街の中でやっている。誰もいない野原なら決して走り回ることもしないだろう。彼らは迷惑を意識して面白がっている。社会に対する彼らなりのメッセージで、明らかに社会の価値観や道徳に対する反抗だろう。いつの時代だって若者は、社会が気に入らないのだ。

 私たちの時代も、校則に違反するような服装でいきがっていた連中はいたし、街頭デモで機動隊とぶつかることに情熱を燃やしていた連中もいた。学生運動が下火になった後、ロックやパンクという音の世界に生き甲斐を感じる連中もいた。全体から見れば数の上では少なくても、若者たちの心情を代弁している。反抗しない若者がいることの方が異常な社会だろう。

 日本生産性本部の新入社員の意識調査によると、「就職活動も手堅く進め、そこそこの内定を得ると、壁にぶつかる前に終了。何事にも安全運転の傾向。人を傷つけない安心感はあるが、どこか馬力不足」の『自動ブレーキ型』とあった。人並み以上に働きたいが減り、人並みで十分が50%を超えた。また、デートか残業かでは、デートが18%なのに対し残業は81%と高い。残業して収入を多く得たいと考える若者が多いようだ。

 深夜に大音響で街中を走り回っている彼らは、翌日の仕事はちゃんと出かけられただろうか。学生ならきっと学校をサボっているだろう。どんなに社会に不満を抱いていても、社会で生きていくしかない。別の世界はないのだから、生きていくためにどうするかである。7月6日(日)は現職の新聞記者に来てもらい、社会の現状を聞く市民講座『格差社会の拡大』を開催する。

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