友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

ガンバレ!世界の人々!ファイト!

2023年09月09日 17時58分51秒 | Weblog

 炎天下のグランドから、少年野球チームが試合をしている声が聞こえる。「ガンバレ、ガンバレ」の声援の他に、「ホームラン、ホームラン」と威勢の良い掛け声が上がった。また、「走るぞ、走るぞ」と盗塁を促す声もあった。ところが相手チームから、「打てへん、打てへん」のヤジが飛び、「足遅いから大丈夫だ」の声が飛んだ。

 少年野球もデーターを駆使しているのかと笑えてしまった。それにしても、相手の選手をバカにするようなヤジを止めるのが監督やコーチの役割なのに、一緒になって笑っているのは良くない。スポーツの試合では、どうして相手を見下すようなヤジが飛ぶのだろう。子どもの頃からこんなのでは、大人になればもっと酷いヤジを口にしてしまうだろう。

 戦う相手をバカにするのは、スポーツだけではない。先の戦争でも中国人をチャンコロと呼び、朝鮮人をチョンと呼んでバカにしていた。私の周りに中国人はいなかったけれど、朝鮮人はいたが子どもだったから全く違和感は無かった。ただ、中学生になると、学校で誰かが彼を指さして「朝鮮」と言うと、険しい顔つきになった。

 中国も朝鮮も歴史は古いし、日本は多大な恩恵を受けている。高校で漢詩を習った時、その感性と表現に圧倒された。文化の深さを痛感させられたと言っても過言では無い。中国がイギリスを先頭とする西洋の国々に、どうして支配されてしまったのだろう。太平の世が続き、外国が迫って来るという意識が無かったのか。

 日本もまたペリーが黒船で江戸湾にやって来ても、まさか不平等条約を結ばされるとは思っていなかった。日本の他に国が存在することは、漂流者から伝え聞いていても、それらの国が搾取にやって来ることまでは知らなかった。今、世界は互いに理解し合う方向へと向いている。

 かつてのように、軍事力で支配することのリスクを知っているからだ。ロシアがウクライナを攻めているし、まだまだ紛争が続いている地域だってある。それでも、相手を理解し仲良くしようとしている。他国をバカにしたり、見下げたりするのは愚かなことだ。ガンバレ!世界の人々!ファイト!

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