青い空、照りつける太陽、煮え立つような空気、屋外に居たら死ぬんじゃーないかと思うような猛暑。小学校のプールから子どもたちのはしゃぐ声が聞こえてくる。どんなに暑くてもやっぱり子どもたちは元気だ。
子どもが「学校へ行きたくない」と言い出したら、親はどう対処するかということが、新聞に載っていた。「無理やり行かせるのはよくない」と、専門家は答えていたが、それでは親が求める回答になっているのだろうかと疑問だった。
私は小4の時、「学校に行きたくない」と母親に言って休んだことがある。プロレスごっこが盛んで、ボスみたいな子がみんなを残して教室でプロレスのまねごとをした。ボスは身体が大きかったし、ボスを負かすことは許されなかった。
負かされるだけのプロレスごっこが嫌で、登校できなかった。母が担任に話したのだろう、「今日からは学校へ行っていいよ」と言うので登校したが、ボスのグループに誘られることは無かった。小5でクラスが変わり、私はクラスの中に居場所を見つけた。
中学校ではボスだった子の存在すら忘れていた。中1の時、級長だった私の言うことを聞かないワルにとびかかり壁に向かって投げつけた。「おとなしい顔をして狂暴だな」と囁かれたりした。私は生徒会が活躍の場となり、目立つ存在になっていた。
中年になったある時、クラス会の2次会で小4の時のボスとスナックで一緒になった。普通のオジサンになっていて、「小学校の時、よくいじめられたよな」と友だちが言っても、全く覚えていなかった。
子どもの頃のことは一時的なもので、大人になればそしてジイジになれば、何もかも過去のことになってしまう。けれど、子どもが「学校へ行きたくない」のには理由がある。子どもと一緒に考えてくれることが、子が親をありがたく思う時だろう。
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