友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

老年期精神病なんてクソ喰らえ

2017年10月30日 17時29分04秒 | Weblog

  たった10人ほどの「飲み会」なのに、都合のよい日がなかなか合わない。「夜ならいつでもいいよ」と言う人は3人だけで、意外と予定があったりして出られない人が多い。まあ、それだけ社会の役に立っている人が多いということだろう。定年退職した人ばかりなのに、家庭に閉じ籠っていなくて、社会と関係を保っているのはよいことなのだ。

 そうかと思うと、昔の職場の友だちから、「(妻が)老年期精神病なので、出席できません」と連絡が来た。その文面からはよく理解できなかったので、電話して事情を聞いた。彼の方はちょっと神経質な面もあり、仕事に悩んで1年ほど休職した時期があった。カミさんは可愛くておおらかでよく気の付く女性だった。それでも、彼はずぼらで間が抜けたところがあったし、彼女は几帳面で納得いくまで取り組む面もあった。

 老年期精神病とは初めて聞く言葉だったが、要は「ウツ病」で家事が出来ず、「寝たり起きたりの状態なので、自分が食事を含め、日々の生活のすべてをまかなっている」ということだった。子どもたちが独立し、両親が亡くなり、二人だけの生活になって、一気に生活の目標が無くなってしまったのだろう。夫のため、子どものため、両親のため、一生懸命で尽くしてきたからこその結果である。

 「夫婦で閉じ籠っていても、ますます暗くなるばかりだろうから、二人で出ておいでよ。みんなも会いたがっているし、昔話をするのも気分転換になると思うよ」。「飲み会」の連絡ハガキにそう添えてみようと思う。みんなで黒姫高原や青山高原へ出かけた時のエピソードなど、青春を語り出せば笑いが生まれ元気も出るだろう。苦しくてつらい老後の日々とは、どこかで決別しなくてはならない。もう充分、重荷を背負って生きてきたんだから、バカになって笑って生きていく方がいい。

 私たちもそういう年齢になった。老年期精神病なんてクソ喰らえだ。

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