台風18号は大型で強い暴風雨が予想されるというので、南のベランダに置いてある鉢や物入れは部屋の中に、西のルーフバルコニーの鉢は出来るだけ風の当たらない場所に移動させた。こんな風に万全の備えを行なった時は被害が少ない。だからと言って何もしないでおれば後から悔やむことになる。結果から言えば、ほとんど何事もなく台風は通り過ぎてくれた。
前日の土曜日、鈴鹿の山にかかる夕日がいつも以上にきれいだった。夕日が見える翌日の天気はよくなるはずだった。頼まれている井戸掘りを行なうつもりでいたのに、雨が降ったり止んだりの天気になり、安全を考えて中止となった。土曜日は祖父母参観日のため私は参加できなかったけれど、先輩たちは井戸掘りを続け、7メートル近くまで掘ったという。黒っぽい砂が出てきているというからもう少しだろうと自分を納得させていた。
次の連休にはポンプの据付まで行いたい。10月19日は大和塾の第38回市民講座『国際ボランティアの原点』を開催する。そして22日から28日までは九州旅行を計画している。友だちのお姉さんが日本の親戚に挨拶するためアメリカから帰国するので、「姉に日本の紅葉を見せてやりたいから、一緒に行かないか」と誘われた。お姉さんにはアメリカへ旅行した時、ずぅーと一緒に回ってもらった。日本に来た時は一緒に旅しましょうと約束していた。
アメリカの広大さはないけれど、せせこましいながらも日本のよさはある。お姉さんは77歳になるが、美人でまるで映画に出てくるような女性だった。若くしてアメリカに渡り、すっかりアメリカ人になりきっていた。生まれ故郷の熊本の親戚のところへ行くのなら、車で九州を回ろうと友だちは考え、コースを決め宿泊ホテルを予約し、着々と準備を進めている。私も恩返しの気持ちもあり、九州旅行が楽しみになってきた。
幼い時に父親を亡くした友だちは2つ違いのお姉さんととても仲がいい。国際電話にもかかわらず1時間かけても話が尽きないという。姉と弟でもそんなに話せることが羨ましい。私にも姉がいるし妹もいるけれど、電話する時はだいたい用件を伝えたらもう話すことがなくなってしまう。姉は施設に入所してしまい、内面に立ち入るような話はもうできない。聞きたいこともあったけれどそれも無理だ。人生は短いと痛感する。