友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

人は雰囲気に乗り遅れまいとする

2013年07月03日 19時11分10秒 | Weblog

 7月に入ったら、なにかと忙しくなった。井戸掘りの依頼が3件も続いた。さらに夏祭りに屋台を出してくれないかという依頼もある。私たちのメンバーはもともとお祭り好きであるが、それにしても70歳過ぎの高齢だから、そんなに無理の利く身体ではない。適当にというのが出来ない人たちなので、ボチボチやりましょうと言い聞かせ合っている。元気がいい老人というのは異性にも関心が強いようで、ちょっとキレイな人を見ると、「いい女だなあー」と言い出すから困る。

 いつまでも元気でいてもらいたいと思うから、異性に関心が強いことは良いことかも知れない。どこかの有料老人ホームで、ひとりの女性にふたりの男性が恋をした。女性はふたりとも受け入れていたけれど、秘密にしていた。それがある時バレ、男同士が女性の前で大ケンカになった。施設の職員は困り果てて、3人を別々の施設に移したところ、まもなく3人とも亡くなってしまった。恋が3人の長寿の原動力であったのだ。「いずれ、そんな死に方になるよ」と冗談で言うと、「80歳過ぎても恋が出来るなんて、いいなえー」と、希望を抱かせることになってしまった。

 明日は参議院議員選挙の公示。「静かだねぇー」と言うけれど、愛知県全体が選挙区なのだから街宣車に出合う確率も少ない。まして今日は前日だからなおさらである。「誰が立候補しているかね」と言うので、「候補者は10人いるから、これまでの選挙よりは喧しくなると思うよ」と答える。「どうだね、投票率は?」と聞かれる。「多分、低いでしょう」と答える。井戸掘り仲間は高齢だから、真面目に投票所へ出かけている。年齢の高い人ほど投票するそうだ。だから、「高齢者の1票は若い人の半分の価値になるようにしないと、高齢者の意思で政治が全て決まってしまう」と心配する。

 投票率が低くければ、組織票が有利に働くので、自民党や公明党・共産党の候補者が当選する。公明党は創価学会が頭打ちになっているし、自民党も共産党も支持者は高齢化していて伸びはない。投票率が上がれば、当選者は全く変わってしまう。それが現状だ。先回の東京都議選挙の結果がそれを物語っている。だが、人間は不思議で、周りが「政権交代だ!」という雰囲気になると1票を投じるけれど、風もないどんよりとした中では、自分が票を投じても投じなくても何も変わらないだろうと思ってしまう。雰囲気に乗り遅れまいとするのだろうか。

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