minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

まほうの薬?保済丸

2007年01月14日 | 家族の日常
 ホッカイロを背中に貼って寝ると凝りもほぐれ、風邪気味の体が一気に楽になる、というのを鍼の竹村先生から教わって以来、常にホッカイロを持ち歩いている。

 そしてまた、新たに「保済丸」という漢方薬に出会った。ポーチャイピルと読むようだ。たばこより一回りちいさな箱を開けると、さらに細長い直方体の箱が10個入っている。そのかわいいおじさん付の小箱をあけるとさらにとうめいカプセルの中に仁丹くらいの赤い粒がぎっしり詰まっている(なんだかロシアの土産/マトリョーシカみたいだな)。

 「船酔い・二日酔い・風邪・下痢・腹痛・便秘」にもの凄く効くから船旅に持って行きなさい。と大量のホッカイロと一緒に旅行グッズとして竹村先生が下さったもの。なにしろ、天下の黒澤明監督の奥様が愛用されて「香港のお土産には保済丸を買ってきて!」と毎回頼まれるそうだ。

 半信半疑で船に乗った第一日目、気持ち悪くなって飲んでみた。でも揺れて気分が悪くなったあとだったからあまり効果はみられず、結局吐いてしまった。このちっちゃいプラスティックの入れ物の中に数十個の赤い粒。一気に飲み干す。においもきつくないし、苦くないのでとても飲みやすいが、本当に効くのか・・・?白ヒゲ中国おじさんの顔も心なしか不安げ。

 「本日の航海は低気圧で○時くらいから揺れる事が予想されます・・・」と朝から揺れ具合やお天気などを船長がお客様に船内放送するのだが、それを聞いてからお薬を飲んでみた。おお、元気も食欲もわいてきたぞ。飲むタイミングさえ間違えなければその日一日快適な船旅を過ごせる事がわかった。

 今までは船に常備されている「トラベルミン」を飲んでいたのだが、これを飲むと頭がぼーっとして(それがいい、と何錠も一度に飲むミュージシャンもいたがw)演奏するのに非常によくない状態になる。集中力もなくなって「譜面なんてどうでもいいや。」というなげやりな状態になってしまうので困るのだ。だからケミカルは嫌いですw(きっぱり)。

 今回はこの薬で頭も気分もすっきり、ちゃんとダンスバンドのお仕事ができたし、毎晩泡盛45度を飲んでも熟睡できたなんて嘘のよう。風邪もひかず元気で帰ってこれたのもこのポーチャイピルのお陰です。もし入手できれば香港から取り寄せたいのだが、インターネットで調べてもちゃんとでてこない。誰か香港に行く人がいたら、買ってきてくださ~い(図々しい?)。

 同じ名前の類似品はインターネットでも買えるようだけど、このおじさんのついた可愛いデザインのやつでないと効果はないようなのでご注意くださいね。

 「先生、あのお薬よく効きました。」「そうでしょう。私なんて、お酒を飲みに行く前にあれを飲んで行くからつい飲み過ぎちゃって・・・あはははは。」私も本末転倒にならないように気をつけようっと。

 追伸:マイケル・ブレッカーとアリス・コルトレーンが天国に召されたそうです。ご冥福をお祈りします。

 保済丸 ポーチャイピル