我が国の各地の山に自生する野生種の桜で、白いブラシ状の花序が特徴です。この花が桜?と疑問を持つ方も多いでしょうが、銘板には「Prunus grayana Maxim.」と記されていました。写真を拡大するとわかるかもしれませんが、ブラシ状の花序には5弁の小さな花が見えます。また、白い雄しべが花びらより長くてブラシのように見えることが分かると思います。やはりバラ科のサクラ属の樹なんですね。納得です。写真は4月15日に撮影しましたが、まだ蕾が多い状態でした。
銘板によれば、オオシマザクラを母種とするサトザクラ系の園芸種のようですが、淡紅赤色の小さい花びらが無数についており、菊の花のような形に見える桜です。花の色は白色・桃色、紅赤色などがあるようです。花期は桜の中では一番遅い方で、花の直径は2cmくらいで大きくないのも特徴の一つです。写真は4月15日に撮影しましたが、まだ咲き始めで蕾が多い状態でした。
近くの大学の遊歩道で咲いていました。やや紅色が濃い花びらの枚数も多く、10輪くらいの花が枝に房のように纏まって咲き、これが枝いっぱいに連なったように見えますので、とても優美です。この様子が提灯をぶら下げたように見えるからこの名前になったのでしょうか。蕾は緋桜のようにとても鮮やかな濃紅色をしています。写真は4月15日に撮影しました。
ヤマザクラ系のサトザクラで、白い八重の花ですが、ほんのり紅色が残って、素朴ながら優雅な感じのする美しい花です。香川県琴平神社境内で発見されたのが名前の由来のようです。花びらは、12-15枚くらいあるでしょうか、花が満開になる頃には、葉も出ていますので、白系統の花が目立ち一段と美しく見えます。写真は、近くの大学に隣接する遊歩道で4月15日に撮影しました。