↑ 2014/04/15 撮影
2014/04/8 撮影
[ ミカン科サンショウ属の落葉低木 ]
日本では、
北海道から九州にかけて、
低い山地のやや湿り気の多い林縁や林内に自生し、
人家にも植えられています。
樹高は、1~3前後m。
枝は多く分枝し、枝の表面には葉の付け根に1対ずつの棘があります。
葉は、長さ5~17㎝の奇数羽状複葉で、互生します。
小葉は5〜9対、長さ1~4㎝、小形の長卵形あるいは長楕円形で、先は次第に細くなり微凹頭、
縁には波状の鋸歯があります。
強い芳香があり、雌雄異株です。
花期は、4〜5月。
葉腋に長さ2~5㎝の円錐花序を出し、淡黄緑色の小花を付けます。
雄花の花被片は5~9個、長さ約2㎜、雄しべは4~8個で、花被片より長い。
雌花の花被片は7~8個、子房は2個で、花柱は離生し、基部には柄があります。
果実は、2個の分果で径5㎜の球形、緑色から9~10月に赤く熟し、
裂開して黒色の種子を出します。
ほとんど棘のないものをアサクラザンショウ(朝倉山椒)といい、
収穫しやすいのでよく栽培されています。
春の若芽・若葉や果実にはさわやかな香り・辛味があり、
香辛料として利用されます。
若葉は「木の芽」と呼ばれ、吸い口・木の芽味噌・木の芽和え・
佃煮・筍の煮物などの香りつけに用いられます。
雄花を「花山椒」と言い、房ごと摘み取り、漬けた花山椒を料理の彩りに、
また佃煮などに用います。
夏の「実山椒」と呼ばれる青い実を佃煮に用い、
秋になって熟した実の果皮(種を除いたもの)を粉末にした
「粉山椒」を蒲焼などに使います。
赤く色付く頃の果皮を天日で乾燥させ、
生薬の蜀椒(しょくしょう)として、健胃・整腸剤・回虫駆除などに用います。
材が堅く芳香があるので、擂粉木(すりこぎ)に用います。
名は、「椒(はじかみ)」の字に芳しいの意があり、
山の香り高い実であることから付いたそうです。
古名 : ハジカミ(椒)
草庭の山椒は毎年花をよく付けるのですが、
雄木のようで実を付けません。
それでも思わぬ所に生えてくるのは、
鳥が実を食べて運んだのでしょうか ?
画像の山椒もひとり生えのものです。
2014/04/08 撮影
2014/04/09 撮影
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2014/04/11 撮影
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2014/04/12 撮影
2014/04/15 撮影
2014/04/16 撮影
2014/04/18 撮影
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〃…葉
2014/04/20 撮影
2014/04/21 撮影
2014/04/22 撮影
2014/04/24 撮影
2014/04/27 撮影
ー サンショウの仲間 ー
アサクラザンショウ (朝倉山椒)
変種でほとんど棘のないものを栽培されます。
春の若芽(木の芽)・若葉や果実には、
ちわやかな香り・辛味があり、香辛料として利用されます。
若芽を、吸い口・木の芽味噌・木の芽和え・佃煮・筍の煮物などの香りつけに用い、
雄花(花山椒)を房ごと摘み取り、漬けた花山椒を料理の彩りに、また佃煮などに用いられ
ます。
夏の青山椒と呼ばれる青い実を、佃煮に、
また秋になって熟した実の種を除いた果皮を粉末(粉山椒)にして蒲焼などに使います。
赤く色付く頃の果皮を天日で乾燥させ、
生薬の蜀椒(しょくしょう)として、健胃・整腸剤・回虫駆除などに用います。
材が堅く芳香があるので、擂粉木(すりこぎ)に用います。
フユザンショウ (冬山椒)
近縁の関東以西の温暖な山地に分布し、常緑性です。
接ぎ木の台木として用いられます。
イヌザンショウ (犬山椒)
本州~九州の野原に分布し、
外形はサンショウに似ていますが、芳香がなく、棘が互生します。
カラスザンショウ (烏山椒)
本州~九州の二次林に分布し、
枝や幹に棘が多く、高木になります。
これらは、食用として利用されません。